セブ島はシュノーケリングの世界的トップスポットに囲まれているといってもよいでしょう。日本から近くて時差も小さいセブ島はビーチでリラックスするだけの島ではありません。
あたたかい海に飛び込めば、そこには色とりどりの海洋世界が広がっています。セブ島はダイバーに人気の場所でもありますが、気軽にシュノーケリングが楽しめるポイントもたくさんあります。セブ島でのシュノーケリング、その魅力と楽しみ方についてまとめてみました。
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セブ島シュノーケリングの魅力

常夏の島セブ島は、ビーチリゾートでリラックスというイメージが強いかもしれません。しかし、セブ島周辺のあたたかい海は、カラフルなサンゴ礁や熱帯魚、そして日本では見られないような海洋生物たちがたくさんいます。せっかくセブ島にいくなら、ぜひ挑戦してもらいたいのがシュノーケリングです。
スキューバダイビングというと、お金もかかるし講習を受けなくてはいけなかったりします。「サクッと行って、ちょっと試してみる」という手軽さではありませんよね。その点、シュノーケリングであれば、道具さえ現地調達できればすぐに始めることができます。



そもそもシュノーケリングって?
念のため、説明しておきましょう。シュノーケリングとは、「シュノーケル」というチューブが付いた専用マスク(シュノーケリングマスクといいます)を装着して海面に顔を付け、海中の生物や植物を観察するというスポーツです。
通常は、フィン(足ヒレ)を足につけ、初心者の場合はライフジャケットを身につけて行います。スキューバダイビングと異なり、ライセンス不要で、誰でもすぐに遊ぶことができます。シュノーケリングは海面に浮かんだ状態で海中を観察するアクティビティですので、泳ぐ必要はありません。泳げない人でもできるマリンスポーツなんです。


セブ島シュノーケリングが人気の理由
セブ島はフィリピンのほぼ中央に位置しており、周囲は非常に多くの島々で囲まれています。それらの島々のおかげでセブ島の海は波が立ちにくく、いついっても比較的おだやかなのです。水温は年間を通して暖かく、海水の透明度は海底が見通せるくらい高いです。ボートの上から海中の魚を確認できるくらい透き通った海なのです。
シュノーケリングに大切なのは海水の透明度ですが、セブ島の海はまさにぴったり。しかも海の状態が常に安定しているので、シュノーケリング初心者でも不安を感じることなく楽しむことができますよ。
セブ島シュノーケリングのベストシーズン

セブ島のシュノーケリングは一年中楽しめますが、特におすすめなのは乾季。海が穏やかで透明度も高く、サンゴ礁や熱帯魚がより鮮明に観察できます。雨季でも体験可能ですが、海況や視界が変わるため、その時々の自然条件に合わせて楽しみ方を選ぶのがポイントです。

乾季
乾季は晴天の日が多く、風や波が穏やかなため、シュノーケリングには最適なシーズンです。海の透明度は抜群で、遠くまで見渡せる水中景観は圧巻。サンゴ礁やカラフルな熱帯魚たちがクリアに観察でき、水中カメラを使った撮影にも絶好の環境です。
特にモアルボアルではイワシの群れ、ナルスアン島やヒルトゥガン島周辺ではサンゴと魚の楽園が広がります。初心者にも優しいツアーが多く、安全管理も充実。天候が安定しているため、ボート移動や離島ツアーも快適に楽しめます。絶好の海日和が続くこの時期は、ぜひシュノーケリングでセブの海の魅力を体感してみてください。
雨季
雨季はシュノーケリングができないと思われがちですが、実はこの時期でも多くのツアーが開催されています。セブ島の雨はスコールのように短時間で終わることが多く、海に出られる時間帯も十分あります。水温も高く快適なので、海に入るのがつらいということはほとんどありません。
日によっては海の透明度が落ちることもありますが、魚影は濃く、熱帯魚たちは元気いっぱい。雨季ならではの静かな海をのんびり楽しめるのも魅力の一つです。また、観光客が比較的少ないため、人気スポットでもゆったりと過ごせるメリットも。混雑を避けたい方や、柔軟にスケジュールを組める方にはおすすめの時期です。
セブ島のシュノーケリングスポット
セブ島周辺には手つかずの自然が美しいシュノーケリングスポットが点在します。ツアーなら安全&快適に訪れることができ、初めてでも安心して海中世界を楽しめます。美しい海の世界と南国リゾート気分を一度に味わえる、おすすめのポイントです。
ヒルトゥガン島

ヒルトゥガン島はマクタン島の南、小型船でおよそ40分の距離にあります。セブ島の中でもアクセスしやすく、クオリティが高いことで人気のシュノーケリングスポットとなっています。
さまざまな種類の熱帯魚が見られる海洋保護区は沖合にあるので、島に上陸せずボートからシュノーケリングするツアーが一般的です。波が静かな海なので初心者でも安心してシュノーケリングしやすいスポットです。


ナルスアン島

ナルスアン島はヒルトゥガン島のさらに少し南にある島で、ヒルトゥガン島よりも小さい島です。島には長い桟橋がかかっており、この桟橋が撮影スポットにもなっています。周辺の海洋保護区でのシュノーケリングはもちろん、桟橋付近でもシュノーケリングが可能です。島にはリゾートホテルがあり、そこが唯一の宿泊施設になります。
電気供給の時間が限られているなど、不便はありますが、それも離島っぽいですよね。アイランドホッピングツアーに参加して、効率よくシュノーケリングするのもいいですが、島に滞在してじっくりシュノーケリングを楽しむのもステキです。


パンダノン島

パンダノン島は、セブ本島とボホール島の間に浮かぶ小さなパラダイスです。白い砂がひろがるビーチは「天国に最も近い島」とも称され、引き潮時には砂州が出現して海の真ん中を歩けちゃうのが魅力!
シュノーケリングスポットとしては水深が浅いため、本格的な珊瑚礁は少ないものの、カラフルな魚やヒトデ、ウニを間近に観察できます。島は商業化され過ぎておらず、静かな自然環境を満喫したい人にぴったり。ツアーではナルスアン島やヒルトゥンガン島とセットで訪れられるプランもあり、美しい海を一気に満喫できます。


オスロブ

日本国内でも水族館に行けばジンベイザメは見られます。でも、野生のジンベイザメといっしょに泳げるのが、セブ島のオスロブです。セブ島の南部にある小さな漁村ですが、ジンベイザメの餌付けに成功しました。ボートで数分沖に出るだけで体長10m以上もあるジンベイザメが餌を食べにやってくる姿を見ることができます。
さらに、シュノーケリングで海に入れば、ジンベイザメといっしょに泳ぐことができるのです。セブ市からは車で3時間かかりますが、ジンベイザメとシュノーケリングできるスポットは世界にも限られた場所しかありません。シュノーケリング好きなら、ぜひ足を運んでいただきたいです。セブ市からはオスロブまでの日帰りツアーが出ているため、これを利用するのが便利でラクチンです。


モアルボアル

モアルボアルは、セブ島南西部にある小さな町です。セブ市からは車でおよそ3時間かかりますが、ダイビングスポットとして昔から人気のある場所でした。シュノーケリングとして体験しておきたいのが、モアルボアルのイワシトルネードです。これは、数百ものイワシが群れを成して泳ぐ姿を水中から観察できるというもの。大量の小魚が、まるで一つの生物のようにうねりながら同じ方向へ向かって流れ泳ぐ姿は、まさに「トルネード(竜巻)」です。
イワシトルネードはモアルボアルのパナグサマビーチから、シュノーケリングで泳いでスポットまで行くことができます。セブ市からはバスが出ているので、これに乗ってモアルボアルまで行き、沖から泳いでシュノーケリングスポットへ向かえば安価に楽しむことができます。ただ、着替えや荷物の見張りなどで不便な点もあり、日帰りするならセブ市からのツアーが便利でおすすめです。



スミロン島

スミロン島はセブ島の南東にある小さな島で、オスロブから船で20分の距離に位置しています。ダイバーに人気のスポットですが、シュノーケリングを楽しむこともできます。
オスロブへのツアーと抱き合わせで訪れることもできます。オスロブのジンベイザメツアーは午前中に終了するので、午後からスミロン島でシュノーケリングすれば時間の有効活用になりますね。

パングラオ島

セブ島の東側にあるボホール島に隣接する島です。セブ港からボホール島までは高速フェリーで2時間、ボホール島はタグビララン港へ着くのでそこからパングラオ島までタクシーで40分くらいです。
ちなみに、パングラオ島には空港があり、マニラからの便が就航しています。パングラオ島には、白砂のビーチ「アロナビーチ」があり、ダイビングやシュノーケリングの人気スポットとなっています。ボホール島のシュノーケリングスポットとあわせて訪れるツアーも開催されています。
バリカサグ島

バリカサグ島は、セブ島の東にあるボホール島からボートで40分の距離にあります。海洋保護区ではカラフルなサンゴ礁と多種多様な熱帯魚が楽しめます。
ウミガメが生息するスポットや、イルカウォッチングが含まれているツアーもあります。島からはボートでシュノーケリングスポットまで移動します。現地ツアーはアロナビーチ近くにある旅行会社で申し込むことが可能です。
オランゴ島

オランゴ島はマクタン島から近い、比較的大きな島です。ボートで約20分ですので、時間がない人にもおすすめなシュノーケリングスポットです。海水の透明度が高く、多くの熱帯魚に出会うことができます。
シュノーケリングだけでなく、ジェットスキーやバナナボートなどを楽しむこともできますよ。セブ島から近いので、ツアー料金が比較的安いというメリットもあります。

セブ島でシュノーケリングするための道具と準備

シュノーケリングする際には、以下の道具が必要になります。
- マスク
- シュノーケル
- フィン
マスクとシュノーケルは一体になっているタイプが多いです。なお、シュノーケリングツアーではライフジャケットを貸してもらえるのが一般的です。シュノーケリングが好きな人はすでに使い慣れた道具をお持ちかもしれません。セブ島はシュノーケリングが大人気ですので、道具を現地調達するのは難しくありません。
しかし、マスクやフィンにはサイズがありますし、使い慣れたものがあるならそれを日本から持っていくのがおすすめです。現地調達する場合、現地で購入するかレンタルするかになります。
シュノーケリングセットを購入するには
セブにはショッピングモールもたくさんありますし、シュノーケリングは人気のアクティビティですので、シュノーケリングマスクを販売しているお店もあるでしょう。
ただ、シュノーケリングマスクやフィンを販売しているお店を探すのは容易ではないかもしれません。たとえ販売されていたとしても、自分のサイズにぴったりなものが見つかるとも限らないですよね。
シュノーケリングセットをレンタルするには
そのため、現地調達するならレンタルするのがスピーディです。セブ島のシュノーケリングにツアーで参加する場合は、たいていの旅行会社でシュノーケリング用具のレンタルサービスを提供しています。ツアー代金に含まれている場合とそうでない場合がありますので、ツアー申込の際に確認してください。
ビーチリゾートのデイユース(日帰り観光客向けに部屋やコテージを提供するプラン)の場合、追加料金を払えばシュノーケリング用具のレンタルが可能なところもあります。ホテルによって異なるので、これも予約するときに確認しましょう。そのほか、ダイビングショップや旅行会社などでシュノーケリング用品のレンタルのみ利用できるところもあります。
セブ島シュノーケリングツアーのメリット

セブ島でシュノーケリングを楽しむなら、ツアー参加が断然おすすめ!アクセスが難しい離島や人気スポットも効率よく巡れ、装備の準備や移動もお任せ。食事やリゾート施設の利用がセットになったオプショナルツアーも多く、快適でお得に楽しめます。初めての方でも安心して体験できますよ。

移動も準備が楽ちん
セブ島周辺には離島を含む魅力的なシュノーケリングスポットが点在していますが、個人でのアクセスはなかなか大変です。ツアーならホテル送迎やボート移動も含まれているので、行き先に迷うことなくスムーズに移動できます。
器材のレンタルも料金に含まれていることが多く、事前準備も不要。重い荷物を持ち運ぶ必要もなく、身軽にシュノーケリングを満喫できます。短い旅行日程でも時間を有効活用できるのが大きな魅力です。
安心のサポート
シュノーケリング初心者にとって、海での安全は大きな不安要素です。ツアーに参加すれば、経験豊富なインストラクターが同行し、必要に応じて使い方のレクチャーや海中でのサポートをしてくれるため安心です。
道具の装着も手伝ってくれるので、はじめての人や子ども連れでも気軽に挑戦できます。ツアーガイドがいることで、緊急時の対応やコミュニケーションもスムーズ。海に不慣れな方でも心から楽しめる環境が整っています。
食事やホテル利用もセット
セブ島のシュノーケリングツアーには、食事付きやリゾート施設でのデイユースが含まれたプランも多数あります。アクティビティのあとに海を眺めながらランチを楽しんだり、リゾートのプールやシャワーを自由に使えたりと、まるで小旅行のような満足感があります。
ビーチベッドでくつろぎながら南国リゾート気分を満喫できるのも魅力のひとつ。効率よく観光しながら、贅沢な時間を過ごせるのは、ツアー参加ならではの特典です。
セブ島シュノーケリング注意点

セブ島でのシュノーケリングにおいて、少し注意したい点もあるので、説明しておきます。
紫外線対策
セブ島の日差しは強いので、日焼け対策を忘れずに行いましょう。海に入っていると陸上にいるよりも涼しく感じることがあります。でも、シュノーケリングしている間にも、紫外線は海水を通り過ぎてお肌に降り注いでいます。熱帯魚に夢中で、気が付いたら背中から脚の裏側が日焼けで真っ赤…、ということもあるのです。日焼け止めクリームは必ず持っていくようにしましょう。できればウォータープルーフのものがおすすめです。
なお、オスロブは日焼け止めクリームが禁止されています。オスロブでのジンベイザメ観察は、ボートごとに時間が制限されているので、長時間海に入っていることはできません。しかし、そもそもフィリピンの日差しはきついので、水中でも長袖を身につけるなどして紫外線をカットするのがおすすめです。紫外線対策だけでなくクラゲから身を守るためにも、ラッシュガードがあれば一番よいと思います。持っている人は持参するのをおすすめします。
水分補給
水中にいるとあまり感じないかもしれませんが、シュノーケリングは予想以上に汗をかきます。ただ水面に浮かんでいるだけで、それほど「運動をしている」感覚はないかもしれませんが、それでもその間、体内の水分は失われていきます。
ツアー料金の中には、飲み水が含まれていることが多いですが、できれば自分でもボトル入り飲料水を持参してこまめに水分補給するのがおすすめです。
海中の生物などにはさわらない
シュノーケリングのマナーの一つですが、海中でどんなにステキな生物や植物を見つけても触らないようにします。
海洋生物はとてもデリケートです。人が触れることはストレスになりますし、びっくりして思ってもみない動きをする動物もいます。シュノーケリング中に出会った生物たちとは一定の距離を保つようにしてください。
その他、持っていくと便利なアイテム
そのほか、セブ島でのシュノーケリングでは水着姿のまま次のスポットへ移動することがあります。その場合、ボートの上の海風で寒さを感じることがあるので、羽織るものやタオルを持って行くとよいでしょう。
さらに、移動の際のボートは小型のものだと船内に水が入ってくることがあります。スマホなどのデバイスを水から守るためにも、防水バッグがあると安心ですよ。
セブ島でシュノーケリング三昧!
セブ島はシュノーケリング好きにはとても魅力的な島ですが、シュノーケリング初心者にとってもピッタリな場所です。なぜなら、年間を通して海が穏やかで安全性が高いこと、シュノーケリングツアーでは通常専門ガイドがついてくれることなどの理由があります。さらに、初心者や小さな子どもさんには、ライフジャケットの貸出もあるので、泳げない人でも楽しくシュノーケリングできるんです。
あたたかい海水、海底まで見渡せる透明な水、そして珍しい海洋生物たち。このような環境がすぐそこにあるのですから、シュノーケリングしないのはもったいないですよね。シュノーケリングスポットは迷うくらいたくさんあります。この記事を参考に、セブ島でのシュノーケリングを楽しんでください!