ヒルトゥガン島は、セブ島のアイランドホッピングの中でも人気の島です。その理由の一つは、美しい海洋生物に出会える海洋保護区です。
セブ島からボートで20分の距離にあり、日帰りでも十分楽しむことができますので、旅行計画の一部にも組み入れやすいですよね。
今回はヒルトゥガン島の魅力や楽しみ方、アクセスの方法についてまとめてみました。
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ヒルトゥガン島について
ヒルトゥガン島はセブ島の東に浮かぶ小さな島です。空港があるマクタン島から、ボートで約20~30分という距離にあり、アイランドホッピングツアーで人気の島の一つとなっています。
ヒルトゥガン島には2000人ほどの人々が住んでいます。サンゴ礁に囲まれた島ですので、シュノーケリングやダイビングのスポットとしても人気がありますが、島に上陸すれば、人々の素朴な生活を垣間見ることもできます。
セブ島から近いので日帰りで行くこともできます。他の島々と組み合わせたアイランドホッピングツアーで訪れる人も多いです。
ただし、ツアーで行く場合、シュノーケリングやダイビングが目的のツアーでは島に上陸しないこともあります。
島を散策したい方は、ツアー申込の際に問い合わせてみてください。
ヒルトゥガン島の魅力
どうしてこれほどまでにヒルトゥガン島が旅行者に好まれるのか、その魅力について確認しておきましょう。
エメラルドグリーンの海
ヒルトゥガン島の最大の魅力は、透明度の高いエメラルドグリーンの海です。ボートの上からも海中の魚たちが見通せるくらい透き通っています。
その周辺は海洋保護区に指定されており、サンゴ礁はもちろん、多種多様な熱帯魚や珍しい海洋生物たちに会うことができます。
シュノーケリングやダイビングスポットとしても、世界中から愛好者が訪れる場所なのです。カクレクマノミやロウニンアジ、ツバメウオなどのほかに、運が良ければ小さなバラクーダに遭遇するかもしれません。
泳ぎが苦手な人でも、その美しい海や海中の生き物たちを見たとたん、シュノーケリングしたくなると思いますよ。
シュノーケリングはライフジャケットを借りることもできるので、初心者の方でも安心して海洋生物を観察できます。
アクセスが容易
ヒルトゥガン島はセブ島からアイランドホッピングできる島々の中でも近距離にある島です。ボートで約20~30分で到着できるため、アクセスが容易で日帰りでも十分楽しめます。
移動時間が短いので、旅行中の限られた時間を有効活用できますし、小さなお子さんといっしょの家族旅行にもピッタリです。他の観光地やアクティビティとあわせて計画を立てやすいのが、うれしい点です。
素朴な島の人々の生活を垣間見れる
ヒルトゥガン島は他の無人島やリゾート島と違って、そこに暮らしている人々がいます。ヒルトゥガン島を散策すれば、そんな素朴な島の人々と触れ合ったり、フィリピンの生の生活を垣間見ることができます。
島の人々はみんなフレンドリーですし、お土産物屋さんもあります。リゾートとはまた異なる雰囲気を楽しむことができるのです。
アイランドホッピング
ヒルトゥガン島を訪れるツアーで多いのがアイランドホッピングツアーです。アイランドホッピングとは複数の離島をめぐるツアーのことをいいます。
セブ島周辺にはアイランドホッピングできる島がたくさんありますが、ヒルトゥガン島はセブに近いということもあって、特に人気の高い島となっています。
ヒルトゥガン島はそれ単体でも魅力にあふれる島ですが、他の島と組み合わせてまわれば時間の有効活用になります。
アイランドホッピングツアーは各旅行会社が提供していますので、チェックしてみてください。
ヒルトゥガン島のベストシーズン
ヒルトゥガン島の季節は、大きく分けて雨季と乾季とに大別できます。
雨季は雨が多い季節ですが、フィリピンの雨季はザッと雨が降ってまもなく止む、という感じです。長々と雨が降り続くということがないので、たとえ雨季であっても雨のために観光できないということはあまりありません。
そうはいっても、せっかくのセブ旅行、やはり雨の少ない乾季に行くのがおすすめです。特にシュノーケリングやダイビングなどのアクティビティを楽しむなら、乾季の方が海も安定しています。
そのため、ヒルトゥガン島のベストシーズンは乾季である12月から5月ということになります。その期間中でも、1月から3月までは暑すぎず過ごしやすいのでおすすめです。
反対にあまりおすすめできないのは、台風の時期です。これは8月から11月にあたります。
セブ周辺に台風が上陸することはあまり多くないのですが、台風の影響で飛行機やイベントなどの予定が変更されることもあります。もしこの時期に旅行する場合は、時間に余裕を持った計画を立てるようにしましょう。
ヒルトゥガン島の楽しみ方
透明度の高い海でのマリンアクティビティがヒルトゥガン島の最大の魅力ではありますが、それだけではありません。
ヒルトゥガン島の楽しみ方を紹介しておきます。
シュノーケリング
ヒルトゥガン島に行くなら、挑戦してもらいたいのがシュノーケリングです。シュノーケリングは初めての方でも、道具やライフジャケットを借りることができるので、安心して楽しむことができます。
ヒルトゥガン島はサンゴ礁に囲まれており、周辺は海洋保護区になっています。透明度が高く穏やかな海で、日本では見られないような海洋生物を見ることができます。
海面に浮かんだ状態で、海底に広がるカラフルなサンゴ礁を眺めるだけでも特別な体験となるでしょう。
ダイビング
ヒルトゥガン島はダイビングスポットとしても世界トップクラスです。島の周辺なら水深がそれほど深くないため、体験ダイビングにも向いています。
さらに沖に行くとドロップオフがあり、さまざまなレベルのダイビングが楽しめます。ロウニンアジの群れやバラクーダの他、クマノミなどが観察できます。
パラセーリング
パラセーリングは鳥になった気分で上空からヒルトゥガン島やその周辺の海を眺めることができます。ヒルトゥガン島でパラセーリングする場合は、ツアー申込の際に追加オプションを付ける形で参加します。
シーウォーカー
せっかくセブに来たのだから熱帯魚は見たいけど、泳ぎには自信がない…そんな人におすすめなのが、シーウォーカーです。
シーウォークは、その名の通り、海の中を歩くアクティビティです。特殊なヘルメットをかぶり、海の中を歩いて海中を観察します。
泳ぎに不安を感じることなく、海洋生物を眺めることができます。シュノーケリングには不安がある子どもさんも楽しめるスポーツです。
ビーチバレー
ヒルトゥガン島にはビーチバレーコートが用意されています。入場料はかかりますが、ボールも貸してくれるので、手ぶらで行ってビーチバレーを楽しむことができます。
島の散策
ヒルトゥガン島には2000人くらいの人々が暮らしており、彼らの村を散策することもできます。素朴な島の田舎風景は、ただ眺めるだけでも新鮮に感じられることでしょう。
リゾートでは見られない、地元民のふだんの生活をのぞき見ることができます。お土産を売っているお店もあるので、ヒルトゥガン島独特のアイテムを見つけることができるかもしれません。
ビーチバー
ヒルトゥガン島のビーチにはバーができており、青い海を眺めながらおいしいドリンクを楽しむことができます。
ヒルトゥガン島へのツアーは、上陸しないツアーが多いので、ビーチバーといってもそれほど混んではいません。
運が良ければプライベートバー気分でのんびりすることができますよ。
写真撮影
南国の島、ヒルトゥガン島に来たら記念撮影は忘れたくないものです。白い砂のビーチと青い海と空を背景にするだけでも、素晴らしい写真が撮れることでしょう。
ヒルトゥガン島には長い桟橋があり、写真撮影スポットになっています。フォトジェニックな思い出の一枚になるはずですよ。
ヒルトゥガン島の行き方
ヒルトゥガン島に行く方法は、自力で行く方法とアイランドホッピングツアーなどに参加していく方法とがあります。
自力でヒルトゥガン島へ行く方法
旅行会社のツアーではなく、自分で交通手段を手配してヒルトゥガン島に行く場合、マクタン島のコルドバ港かヒルトンポートから船に乗ることになります。
この周辺やマクタン島のリゾートエリアを歩いていると、「アイランドホッピング?」とか「(英語で)島に行きたいですか?」などと声をかけてくる人がいるので、交渉してみましょう。
宿泊施設によっては、ボート管理会社に連絡してボート予約を行ってくれるところもあります。
交渉する
ボートを予約していない場合は、ボートマン(ボート操縦者)と直接交渉して船をチャーターすることになります。
基本的に日本語は通じませんので、英語か現地語で交渉することになります。直接交渉の場合、チャーターを決める際にきちんと確認しておきたいことがあります。
- 何時から何時までの貸し切りなのか
- ヒルトゥガン島だけに行くのか、それとも複数の島を訪れるのか
- 料金に昼食は含まれているか
- ヒルトゥガン島へ上陸するのか、それともボートからのシュノーケリングだけか
- ヒルトゥガン島への入場料は料金に含まれているか
- シュノーケリング用具やライフジャケットレンタル代金は含まれているか
少なくとも以上のことは確認する必要があります。
通常、最初の言い値は高めの価格を言ってくるので、がんばって交渉してください。上手く交渉できれば、ツアー代金よりも安くつくことが多いです。
ただし、良心的なボートマンが見つかるとは限らないことや、海上でのトラブルが起こったときなどの安全性には不安が残ります。
よほどフィリピン離島旅行に慣れている人ならいいのですが、そうでない場合はツアーに参加する方が便利で安心です。
旅行会社のツアーに参加して行く方法
ヒルトゥガン島へは、各旅行会社が開催しているツアーに参加して行くのが簡単です。
ヒルトゥガン島だけのツアーはあまり多くありません。他の島と組み合わせて複数の島々をめぐる、アイランドホッピングツアーに組み込むのが一般的です。
アイランドホッピングツアーで比較的安価なものは、他の旅行者とボートの相乗りになることが多いです。貸し切りで行きたい場合は、ツアー申し込みの際にリクエストしてください。
通常、ツアーにはホテルまでの送迎や昼食、入島料金、シュノーケリング道具などのレンタルが含まれています。日本から申し込むこともできますし、完全に日本語対応しているツアーもたくさんあります。
アイランドホッピングツアーでヒルトゥガン島に行く場合、ほとんどのツアーでは島に上陸しません。ヒルトゥガン島に上陸したい人は、上陸できるツアーがないか問い合わせてみましょう。
ヒルトゥガン島のホテルと宿泊施設
ヒルトゥガン島は日帰りで観光する人が多く、リゾートは島に1軒しかありません。アイランドアンドサンビーチリゾート(Island And Sun Beach Resort)という4つ星ホテルになります。
島の南東の端にありますので、ヒルトゥガン島の日の出や夕焼けを眺めたいならここでの宿泊がおすすめです。ヒルトゥガン島の町中心までは徒歩5分の距離です。
ここを起点としてヒルトゥガン島周辺のスポットを開拓することもできるでしょう。また、都会の喧騒を忘れて田舎の島でのんびり過ごしたい人におすすめな宿泊施設です。
田舎の離島とはいえ、電気もインターネットも整っています。満天の星を眺めながら南国の夜を静かに過ごすのもステキですね。
ヒルトゥガン島ツアーのモデルプラン
ヒルトゥガン島を訪れるのは日帰りツアーが一般的です。アイランドホッピングツアーの中には、島に上陸するツアーと上陸しないツアーとがありますので、希望に合わせて選ぶようにしてください。
ここでは、ヒルトゥガン島に上陸するツアーと、アイランドホッピングツアーのモデルプランを紹介しておきます。
ヒルトゥガン島上陸ツアー
セブで宿泊しているホテルへ迎えにきてくれます。
マクタン島からボートでヒルトゥガン島へ向けて出発します。
ヒルトゥガン島まではボートで20分くらいです。
上陸する前に、海洋保護区でシュノーケリングを行います。
ヒルトゥガン島に上陸します。
ビーチでリラックスしたり写真撮影したりして過ごしましょう。
ツアーには昼食が含まれている場合がほとんどです。
島のレストランやビーチでのBBQがセットになっていることが多いですが、船上でランチを食べるツアーもあります。
ランチのあとは島を自由に散策する時間が設けられます。
自由時間となりますので、シュノーケリングやその他のアクティビティを楽しむことも可能です。
ヒルトゥガン島を出発し、セブへと向かいます。
ボートに乗っている時間は正味20分くらいです。
セブで宿泊しているホテルまで送り届けてもらって解散となります。
ヒルトゥガン島+スルパ島ツアー
ヒルトゥガン島とその近くの小さな島、スルパ島をアイランドホッピングするツアーです。
セブで宿泊しているホテルへ迎えに来てくれます。
マクタン島からヒルトゥガン島へ向けて出発します。
ヒルトゥガン島周辺の海洋保護区でシュノーケリングを楽しみます。
ヒルトゥガン島への上陸はありません。
シュノーケリングのあと、スルパ島へ向けて出発します。
ボートの上でランチをいただきます。
スルパ島は小さな無人島です。
ここに上陸して自由時間となります。
ビーチで写真撮影したり、シュノーケリングしたり、思い思いに過ごすことができます。
スルパ島を出発し、セブへ戻ります。
マクタン島の港へ到着後、ホテルまで送り届けてもらいます。
宿泊しているホテルまで送り届けてもらって、そこで解散となります。
ヒルトゥガン島へ行くときの注意点
ヒルトゥガン島はさまざまな楽しみ方ができる、魅力的な島です。アイランドホッピングの目的地としても人気が高いのですが、少し注意したいこともあるので、まとめておきます。
食べ物、飲み物の持ち込みは禁止
ヒルトゥガン島は食べ物や飲み物の持ち込みが禁止されています。そのため、食事をする場合は、島内のレストランを利用しなくてはなりません。
レストランや売店は島にありますので、そちらで購入するようにします。
物売りに注意
ヒルトゥガン島で船を港に泊めると、船上にまで上がってくる売り子がいます。海鮮やココナッツを売りに来る人が多いのですが、とても評判が悪いので注意しましょう。
相場よりもはるかに高い金額で商品を売りつけてくるなど、強引な販売方法が問題となっています。ツアー携行しているガイドが断ってくれることもありますが、かなり強烈に売り込んでくるので、いらない場合ははっきりと断ってください。
クレジットカード不可
島に上陸する場合、レストランで食事したりお店で買い物をすることがあるかもしれません。ヒルトゥガン島ではクレジットカードが使えないため、すべて現金払いとなります。
虫よけ対策
島を散策する予定の人や島で宿泊する場合は、虫よけ対策を行う方がよいです。虫よけスプレーのほかに、かゆみ止めがあると重宝します。
海風対策
アイランドホッピングツアーに参加する場合、濡れた水着のままボートに乗って移動することがあります。
夏の暑い日であっても、海から上がってボートの上で風に吹かれると寒さを感じることがあるので、タオルや羽織るものなどがあると便利です。
日焼け対策
フィリピンの紫外線は強いので、日焼け対策をして出かけましょう。特にシュノーケリング中は、気が付かないうちに背中や脚の裏側がまっかに日焼けすることがあります。
日焼け止めクリームなどのほかに、ラッシュガードがあると紫外線カットに役立ちます。ラッシュガードがない場合、半袖のTシャツを着て海水に入るだけでも、少しは日焼け防止になりますよ。
ヒルトゥガン島へ行こう!
セブ島から近く、日帰りでも行けるヒルトゥガン島について紹介しました。
ヒルトゥガン島はシュノーケリングやダイビングスポットとしてはもちろん、上陸して散策したり、その他のマリンアクティビティを楽しむこともできます。
その人の旅のスタイルに応じて、さまざまな遊び方ができる島なのです。
ツアーに参加する場合は、上陸する場合とそうでないプランとがあります。ツアー申込の際に、しっかり確認して、満足できる旅にしてくださいね。