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セブ島のアクティビティには川や滝で楽しめる「キャニオニング」というスポーツがあります。大自然の中を流れる清流を体一つで下ったり、滝つぼへジャンプしたりする川遊びですが、最近ますます多くの人が体験しているようなのです。
セブ島でキャニオニングできるスポットは複数あるので、旅行行程や好みに合わせて選ぶことができます。
今回は、セブ島で人気急上昇中のカワサン滝キャニオニングとその他エリアについて、その楽しみ方や体験できるスポットを紹介します。
セブ島のカワサン滝キャニオニング概要
キャニオニング(Canyoning)とは
キャニオニング(Canyoning)とは、渓谷などで自然を相手にさまざまな冒険的アクティビティを行うスポーツのことをいいます。
「リバートレッキング(River Trekking)」とも呼ばれており、川遊びの一種ですが、スリルを楽しむ系のアクティビティとなっています。
岩と岩の間を流れる清流を体一つで滑り下りたり、何メートルもある高さから滝つぼに向かって飛び込んだりといったアトラクションスポットが用意されています。中には、ジップラインやターザンロープなどが設置されているところもあるのです。
いってみれば、複数の渓谷アクティビティが連なったコースになっているわけですね。そこでの遊び方をよく知っているインストラクターの指示に従って、さまざまな体験ができるようになっています。
その魅力は、冒険的なアクティビティから得られるスリル感と、大自然に直接触れることの爽快感でしょう。
自然豊かなセブ島には、キャニオニングできるスポットが複数あります。都会の喧騒を離れた熱帯ジャングルの中でのキャニオニングは、ストレス発散としてもおすすめです。
セブ島で行うカワサン滝キャニオニングのベストシーズン
せっかくセブ島でカワサン滝キャニオニングするなら、最適な時期に行って楽しみたいですよね。キャニオニングは川の中で遊ぶアクティビティですが、セブ島の気温は一年中温暖ですので、気温の面から見てキャニオニングができないシーズンはありません。
一年中楽しめる
セブ島のカワサン滝キャニオニングのベストシーズンは一年中といってもよいくらいです。
ただ、アウトドアアクティビティですから、雨天よりも晴れの日に楽しみたいという場合は、雨の少ない乾季がおすすめです。
乾季がおすすめ
セブ島の乾季は12月くらいから5月までとなりますが、その中でも3月から5月はセブの夏に相当し、一年で最も暑くなる時期です。暑いといっても40度まで上がることはなく、絶えず流れる川の水は冷たいため、心地よく感じることでしょう。
ただし、春休みやゴールデンウイークは観光のピーク時にあたります。混雑する可能性が高いので、ツアーなどの予約は早めに押さえるようにしてください。
雨季は水位上昇
セブ島の雨季は6月から11月になります。この時期は雨が多く、川の水位も上昇します。
そのため、迫力のあるカワサン滝キャニオニングを楽しみたい方にとっては、雨季の方がベストシーズンといえるかもしれません。雨がよく降る時期ですので、セブ島のジャングルも青々とします。
ただし、水量が増える時期は危険度も高くなりますので、安全にはよく注意して参加するようにしてください。特に7月から10月は台風の影響を受けやすい時期でもあります。
あまり悪天候が続くと、キャニオニングツアー自体が中止になることもありますので、その点も理解しておきましょう。
セブ島のカワサン滝キャニオニングの楽しみ方
セブ島でのカワサン滝キャニオニングは次のような感じで進行します。
まず、キャニオニングを開催するお店などでライフジャケットやヘルメット等をレンタルします。経験豊富なインストラクターから、基本的な楽しみ方や注意点などの説明を受けた後、主にバイクなどを使って開始地点へと向かいます。
キャニオニングのメインアクティビティは岩肌を流れる川を下ることですので、開始地点は川の上流になります。
バイクなどを降りた後、駐車場から滝川までは少し歩くこともあります。足元が滑りやすいので、歩きやすい履き物で参加しましょう。
インストラクターの指示や提案に従って、渓流くだりや滝つぼへのジャンプ、ターザンロープなどを楽しむことができます。
終了地点に到着したら、そこでキャニオニング終了となります。
旅行会社のツアーを利用している場合は、その他のアクティビティや観光と組み合わせることもできますし、ランチなど、食事が含まれているプランもあります。
セブ島でキャニオニングといえばカワサン滝
セブ島でキャニオニングできるスポットは複数あるといいましたが、最も有名なのがカワサン滝です。
カワサン滝はセブ島南西部にある滝で、セブ市からは車で3~4時間かかります。少し遠いですが、日帰りで往復できるため、セブ市やマクタン島に宿泊している観光客にとって、人気スポットの一つとなっています。
イワシトルネードで有名なモアルボアルやジンベイザメ見学スポットのオスロブに近いので、これらのスポットと組み合わせたツアーも開催されています。
カワサン滝はセブ島で最も大きな滝で、落差は最大40mにもなります。周りはセブのジャングルに囲まれており、キャニオニングだけでなくトレッキングを楽しむこともできます。
現地にてキャニオニングを提供しているお店もたくさんあります。セブ市からのツアーに参加しなくても、自力で現地まで行ってキャニオニングを体験することも可能なのです。
カワサン滝は3つの滝の複合体となっていますが、2つ目と3つ目の滝は少し離れているため、キャニオニングでしか行くことができません。
キャニオニングではなく、カワサン滝を観光として訪れる場合は、最も手前にある最大の滝つぼのみにアクセスできます。この滝つぼでは泳ぐことができ、透明度の高い天然のプールでリフレッシュできます。
セブ島カワサン滝でのキャニオニングの楽しみ方
セブ島でキャニオニングといえばカワサン滝というくらい有名なスポットです。ここでは、沢くだり、滝つぼジャンプの他、ハイキングなどを組み合わせたキャニオニングが体験できます。
カワサン滝でのキャニオニングには、経験豊富なガイド兼インストラクターが同伴します。
ライフジャケットとヘルメットを着用したうえで行いますが、アドベンチャー要素の強いアクティビティですので、インストラクターの指示に従って安全に楽しむようにしましょう。
川の上流にある開始地点までは、オートバイやハイキングでアクセスします。そこからは、岩肌を滑り下りるように川を下っていきます。
途中、ターザンロープを楽しめる地点もあります。周囲は熱帯のジャングルです。野性的なターザンになったつもりで、思い切り楽しんでみましょう。
カワサン滝キャニオニングのクライマックスは滝つぼへのジャンプです。高さの異なる場所から飛び込むことができます。
高い場所が苦手な人は、飛び込まず迂回することもできるので、無理をする必要はありません。
セブ島カワサン滝でキャニオニングを体験する方法
セブ島カワサン滝のキャニオニングを体験する方法は、セブ市からのツアーに参加する方法と、自力で現地まで行き直接業者に申し込む方法とがあります。
セブ市からツアーに参加する
カワサン滝のキャニオニングは、セブ市からの日帰りツアーとして人気の高いアクティビティです。そのため、各旅行会社から頻繁にツアーが開催されています。
カワサン滝へは公共交通機関を使って自力で行くこともできますが、時間がかかる上に英語力が必要なためあまり効率的ではありません。
セブ市からのツアーであれば、ツアー会社の車で楽々アクセスできますし、他の見どころを組み合わせることも可能です。
たっぷり時間をかけてキャニオニングするプランもあれば、ミニキャニオニングにBBQランチが付いたコースなど、さまざまなものが提案されます。
カワサン滝近郊には、イワシトルネード(イワシの大群)が見られるモアルボアルやジンベイザメといっしょに泳げるオスロブなどの有名観光スポットもあります。
これらとカワサン滝でのキャニオニングを組み合わせたツアーもとても人気があります。
これらのツアーは日本からオンラインで申し込むこともできますし、セブ市やマクタン島に到着してから旅行会社で申し込むことも可能です。
自力で現地まで行って体験する
カワサン滝はセブ市からバスで行くこともできます。
サウスバスターミナルで「BATO via BARILI」行きのバスに乗ります。似たような行先に、「BATO via OSLOB」というバスがありますが、こちらはカワサン滝を経由しないため、気を付けてください。
バスチケットは車内で購入できます。「Matutinao」というバス停で下車します。
所要時間は一応3時間となっていますが、セブ島の交通事情はよくない上に停車するバス停が多く休憩もあるため、4時間以上かかることもあります。
バスを下りてから20分ほど歩いたところにカワサン滝があります。
カワサン滝でキャニオニングをじっくり楽しむためには、セブ市を朝出発する方がよいです。土日、祝日などは外国人旅行者に加えて国内からの観光客も訪れます。
行きはともかく、帰りのバスが混み合ってスムーズに乗車できないこともありますので、できれば休日は避けるようにしましょう。
セブ島でキャニオニングができる、カワサン滝以外の場所
セブ島でキャニオニングできるのはカワサン滝だけではありません。ここでは、その他のスポットとして、アギニット滝とワンダーフォールスを紹介します。
アギニット滝
ジンベイザメツアーで有名なオスロブからトライシクルで半時間のところにあります。アギニット滝では難易度別にコースが分かれており、体力に合わせて選ぶことができます。
アギニット滝は、川を下るだけでなく渓流を上ることもできます。もちろん、滝つぼジャンプや滝に打たれるスポットも存在します。
ここでキャニオニングする際、ボランティアのガイドがいます。滝を上るコースは比較的危険度が高いため、これを選択する場合は必ずガイドを伴わなくてはいけません。ガイドはボランティアということになっていますが、100ペソ程度のチップを支払うのが礼儀となっています。
オスロブに近いため、ジンベイザメ見学とあわせて回ることも可能です。
ワンダーフォールス
カワサン滝の南にある滝ですが、ここでもキャニオニングができます。有名滝のすぐ近くにあるため、あまり知名度は高くなく、穴場的なスポットになっています。
カワサン滝とも繋がっており、カワサン滝が一時休業していたときに、こちらの滝へ遊びにくる観光客が増え、少しずつ知られるようになったようです。
地元の子どもたちが水遊びしている姿も見られ、素朴さが残る滝となっています。
セブ島でのキャニオニング体験参加条件
キャニオニングは少し難易度が高いスポーツで、ルールを守って行わないとケガをする危険性もあります。そのため、参加できる条件が決められています。
ツアーを運営する会社によっても少し異なりますが、一般的には年齢制限があり、12歳から55歳くらいまでの方のみ参加可能となっています。
妊娠中の方や、てんかん、ぜんそくなどの持病を患っている方は参加できません。飲酒や二日酔いの状態の方もNGです。
キャニオニングでは、滑りやすい坂道を歩くシーンも多いです。いったん開始してしまえば、滝つぼに下りるまで途中でやめることはできません。そのため、体力に自信のない人はスタッフに相談したうえで参加するようにしてください。
特にカワサン滝は滝つぼで泳ぐ際に、足がつきません。ライフジャケットを着るため、沈むことはありませんが、泳ぐのに慣れていない方は注意が必要です。
なお、天候によってはキャニオニングが中止になることもあります。
セブ島でキャニオニングするときの注意点
最後にセブ島でキャニオニングする際の注意点についてまとめておきます。
少額の現金を持っていこう
セブ市からのツアーで参加する場合は、すべての料金が含まれています。しかし、自力で滝まで行ってキャニオニング体験する場合、意外と細かなところでお金が必要になります。
例えば、カワサン滝では必ずガイドをつけなくてはいけない決まりになっており、ガイド代金が必要です。
近くに食事ができるところもありますが、セブ市の屋台などに比べると割高です。また、テーブルを使用する際にも使用料金を徴収されることがあります。
ビーチサンダルよりもマリンシューズ
キャニオニングは濡れて滑りやすい坂道を歩くことが多いため、ビーチサンダルは危険です。
マリンシューズはレンタルできますが、サイズが合わない場合もあります。持っている人は、マリンシューズを持参するのがおすすめです。
貴重品の管理
滝で水遊びするだけの場合、周辺に荷物を預ける場所はありません。
キャニオニングする場合はそのお店で預かってもらうことができます。また、セブ市からのツアーで行く場合は、ツアーの車の中に荷物を置いて、スタッフに見張ってもらう感じになります。
貴重品は最小限にしておく方がよいでしょう。
安全に注意
キャニオニングはスリル満点のアクティビティですが、流れの激しい川を下ったり、滝つぼに飛び込んだりと、危険を伴うスポーツでもあります。
必ずライフジャケットとヘルメットを着用して行うようにしてください。
また、インストラクターの指示に従うことも大切です。土地をよく知る彼らですので、危険な場所についてもよく把握しています。
彼らの指示を無視して勝手な行動をしたりしないようにしましょう。
ぼったくりの被害も
自力で現地まで行って遊ぶ際に特に気を付けたい点です。テーブルなどのレンタルは、明記されているレンタル料金よりも高く請求されることがあります。
カワサン滝でのガイドは、支払いのときになってガイド料と別の費用を請求されたという話もあります。
料金は事前にしっかり確認し、不当な料金を請求されたら、断固とした態度を取りましょう。
防寒対策が必要な場合も
セブ島は一年中暖かい気候ですが、海水と違って川の水は真夏でも冷たいです。キャニオニングでは熱帯植物が生い茂る山道を歩くため、直射日光はあまり当たりませんし、濡れた状態では肌寒く感じることもあります。
できれば保温効果のあるウエットスーツや、身体を保護してくれるラッシュガードを着ていく方が安心です。
セブ島でキャニオニングを体験しよう!
セブ島でのキャニオニングについて紹介しました。
セブ島のジャングルの山道を歩いたり、渓流を下ったり、滝つぼに飛び込んだりと、さまざまなアクティビティの組み合わせが楽しめるスポーツです。
大自然の中でスリリングな遊びを体験できるため、ここ数年人気急上昇中です。
セブ島のキャニオニングスポットは、セブ市から日帰りで行ける距離にありますので、アクセスも便利です。また、その周辺にある観光スポットと組み合わせていっしょに回ることもできます。
ただし、危険を伴うアクティビティであり、インストラクターの指示に従わないと事故やケガのリスクが高くなります。安全に注意したうえで、楽しむようにしましょう!