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カオハガン島って?セブから行く魅力、楽しみ方を解説

青い海で有名なフィリピンは7,000を超える島々で構成されています。セブ周辺にもいくつもの島が点在し、そこにポツンと広さ約東京ドーム1つ分ほどの小さな島が浮いていています。

島の名前はカオハガン島。何もなくて豊かな島と実際に訪れた人の口コミやTV番組の取材によって、今話題となっています。しかし何もない島の一体何が人々を魅了しているのでしょうか?ここでは実際にカオハガン島に5日滞在した体験をもとに、島の魅力をお伝えしていきます。

※1フィリピン・ペソ=約2.5円

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目次

カオハガン島とは?

カオハガン島の基本情報

カオハガン島はマクタン島のマリゴンドン・ポートからボートで1時間ほど。サンゴ礁に囲まれた遠浅の美しい海の中にあります。

広さは約東京ドーム1個分で、島民は約650人ほど。生活用水は全て雨水から補っています。主な収入源は有名な生産物「カオハガン・キルト」や観光業、漁。

鳴りやまない街の騒音はそこにはなく、鳥の声と走り回る子どもたちの笑い声だけが響く平穏な島です。

基本情報

  • 名称:Caohagan island
  • 住所:Lapu-lapu , Cebu , Philippines
  • 公式ホームページ:https://caohagan.com/

カオハガン島のオーナーは日本人

カオハガン島のオーナーは日本人の崎山克彦(さきやまかずひこ)さん。幼い頃から海や、海の向こう側の人々の暮らしに興味があり、カオハガン島には一目ぼれしたのだとか。

実際に島でお話しさせていただいたときは、笑顔を絶やさない人でした。ゲスト一人ひとりに話しかけ、崎山さんの周りには常に温かい空気が流れていました。島民からは「サキ」と呼ばれ、かなり慕われていました。

カオハガン島への行き方

カオハガン島から一番近い港はマクタン島のマリゴンドン・ポート。セブ島からタクシーで1時間ほどです。マリゴンドン・ポートからカオハガン島への行き方は2つあります。

基本情報

  • 名称:Marigondon port
  • 住所:Lapu-Lapu City, Cebu

自力で行く方法

マリゴンドン・ポートにはたくさんのバンカーボートが停泊しています。(バンカーボートとはボディの両脇に竹の浮きがついており、波に強いボードです。現地の人はバンカーボートを漁や移動手段として利用しています。)

タクシーから降りると声をかけてくるボートマンが大勢いるでしょう。「カオハガン」と伝えて値段交渉をします。往復で約3,000〜4,000ペソ(約6,300〜8,400円)の間で交渉すると相場です。

アイランド・ホッピングとして島に訪れるなら自力で行くのもいいですが、日帰りや1泊滞在したい方は余計にお金がかかってしまいます。ボートマンとの金銭トラブルや、安全面などを考えると現地に慣れてない方にはおすすめはできません。

ツアーで行く場合

カオハガンには日帰りツアーとして行くのが一般的です。ツアーに申し込むと、島民がネームカードを持ってマリゴンドン・ポートで待っています。そのままボートへ乗ると島まで案内してくれます。

ボートマンの島民も日本人にはかなり慣れているので、気配りがあり、簡単な日本語も通じます。現地に慣れてない方はツアーに申し込まれた方が安心でしょう。

旅行会社によって日帰りツアーは若干の値段の差がありますが、基本は4,900ペソ(約10,290円)ほど。マリゴンドン・ビーチから島間の往復、ランチ代、珊瑚礁保護区入域料、村案内ガイド料、シュノーケリングマスクとジャケット代が含まれています。

ツアー予約方法としては渡航前に旅行会社をとおして事前予約もできます。または現地でHISやJTBの支店に直接足を運んだり、電話での日本語対応も可能です。

前日の予約も可能ですがカオハガン島側の準備もありますので(急な食材の準備が困難)早めの予約をしましょう。現地のツアーデスクには日本人スタッフがいるので安心してツアーの相談ができますよ。

HISセブ支店

名称:H.I.S.(Philippines)Travel Corp.

ムーベンピック・リゾート・アンド・スパ・ツアーデスク

  • 住所:Tower3 , Unit2-7 ,Movenpick Resort &Spa Cebu, Punta Engano, Lapu Lapu City, Cebu, 6015, Philippines
  • 電話番号:(63)032-238-1685
  • 営業時間:月~金 9:00~18:00、土 9:00~13:00
  • 休業日:日、祝

プランテーション・ベイ・リゾート・ラグーン ツアーデスク

  • 住所:Plantation Bay Resort and Spa,Marigondon, Mactan Island Cebu, Philippines 6015
  • 電話番号:(63)032-505-9800
  • 営業時間:8:00〜19:00
  • 休業日:年中無休

ジェイパーク・アイランド・リゾート アンド ウォーターパーク・セブ ツアーデスク

  • 住所:ML Quezon Highway Brgy Maribago Lapu Lapu City Cebu 6015 Philippines
  • 電話番号:(63)032-494-5308
  • 営業時間:8:00〜12:00、15:00〜19:00
  • 休業日:年中無休

JTBセブ支店

名称:JTB ASIA PACIFIC PHIL. CORP.

プランテーション・ベイ ツアーデスク

  • 住所:Plantation Bay Resort and Spa, Marigondon, Mactan Island Cebu 6015
  • 電話番号:(+63)32-349-3925
  • 営業時間:9:00〜18:00(月〜土) 9:00〜17:00(日、祝)
  • 休業日:年中無休

カオハガン島に滞在したときの様子

カオハガン島での滞在費用

1部屋に1人で宿泊する場合

  • コテージ・マスタールーム:3,700ペソ/1人(約7,770円)
  • ロッジ:2,300ペソ/1人(約4,850円)

1部屋に2人以上宿泊する場合

  • コテージ・マスタールーム:3,500ペソ/1人(約7,350円)
  • ロッジ:2,100ペソ/1人(約4,410円)

食事代金

  • 朝食:350ペソ/1人(約735円)
  • 昼食、夕食:450ペソ/1人(約945円)

マクタン・セブ国際空港ーカオハガン島間の送迎

  • 片道:3,000ペソ/1人(約6,300円)
  • 片道:1,800ペソ/2人以上の場合の1人分(約3,780円)

マリゴンドン・ポートーカオハガン島間の送迎

  • 片道:1,800ペソ/1人(約3,780円)
  • 片道:1,200ペソ/2人以上の場合の1人分(約2,520円)

私は島民たちの家と同じ竹作りのロッジに宿泊しました。中には蚊帳のついた簡易なベッドが2つ。余計なものは一切ないシンプルな部屋ですが、ゆっくりするには十分でした。

生き物から命を頂くことの尊さを体験

5日間の滞在中、偶然にも島のオーナー崎山さんの誕生日でした。

誕生日の当日、朝から島民の男性たちが大きな豚を解体してレチョンを作ります。レチョンはフィリピンで特別な日に食べる豚の丸焼き。豚がさばかれてる周りで島民と一緒にその様子を見守りました。

目を背けたくなるような光景も島民は真剣な眼差しで見届けます。腹の中に薬味を詰め、竹を貫通させて炭の上で半日かけて焼きます。

話によると、豚を頂く直前まで島民皆でエサをあげてかわいがるそうです。短期滞在の私にはその過程を目にとめることはできませんでしたが、命に感謝していることがよく伝わります。

誕生日は盛大に島民全員でお祝い!

日帰りツアー客が島を後にすると、宿泊客と島民だけの時間。

日が暮れる頃になると、豚はこんがり焼けたレチョンに姿を変えていました。主役の崎山さんを中心に、島民たちは一晩中歌って踊ります

夕日が沈んでからもギターはずっと鳴りやみませんでした。島民がゲストをリードしてギターに合わせて踊り、そこには愉快な時間が流れていました。

あんなに歌や踊りが楽しいと思えた夜は初めてで、その日の夜は満たされた気持ちで眠りにつけました。もしかしたら歌や踊りは人間の本能なのかもしれませんね。カオハガンの島民はすでにそれを知っていたようでした。

カオハガン島の魅力

豊かな自然の恵み

島民たちは昼間は一切の電気を使わず、太陽と共に生活しています。文頭でもあったように雨水を生活用水とし、海の恵みを頂きながら生活しています。生活に必要なものは全て自然から作り出し、生きるのに必要なスキルも全て自然が教えてくれます。

崎山さんによると、島の男性は15歳になると家を1軒作ることができるそうです。15歳で生活に必要なスキルは完全に身についていると。

この島で起こることに全て意味があって、島民たちはその恵みに感謝しています。その話を聞くと今まで嫌いだった雨も、カオハガン島にいると不思議と美しく見えてくるのです。

島全体を包むアットホームな雰囲気

カオハガン島にはニームという大きな木がたくさん生えています。まるで母が子を抱いているかように、その木は優しく島を包んでいるのです。

滞在中に多くのゲストの方とお話をしましたが、ほとんどの人が「初めて来たとは思えない」と口をそろえて言います。

来た者全てを受け入れてくれる温かさ。本当に大切なものを教えてくれる大きな母のような島。ここへ来た全ての人を魅了する親近感や安心感。それはこの島が来訪者のありのままを受け入れてくれるからではないでしょうか。

島民たちとの触れ合い

旅の醍醐味は現地での出会い。この宿泊ツアーの魅力は、日帰りツアーでは味わえない島民たちとのディープな島生活が送れること。

昼間は観光客相手にお土産を売ったり、カオハガン・キルトやその他島内での作業をしている島民たち。

日が沈む頃にはそれぞれの仕事も終わり、ギターを囲んで皆で歌ったり、夕日を一緒に眺めたり、砂浜で満点の星空をみたり。島民たちと一緒にゆっくり過ぎていく時間を過ごすことができます。

カオハガン島の島民は人懐っこく、日本人のことが大好きなので仲良くなるのは一瞬でした。現地の人から受け入れてもらえて、親切にされるだけで胸がいっぱいになるものですね。

和やかな島に広がる本当の豊かさ

カオハガン島の島民を見ていると本当の豊かさについて考えさせられます。今日も朝が来たこと、家族でごはんを食べること。自然の美しさに感動すること。その全てに感謝することこそが本当の豊かさではないのでしょうか。

外からの刺激やお金によって得る豊かさが存在するのも確かです。ですが、自分の内側から全てのことに感謝してあふれ出るものこそ本当の愛だったり、幸せだったりするんだと島民と過ごした中で感じました。

カオハガン島の島民は、小さな子どもでも自分の人生を豊かにする方法を知っていました。

まとめ〜何もないところに全てがある〜

質素な生活の中で見つけた本当の豊かさ。物であふれた便利な社会では見つけるのは困難でしょう。心をはだかにして、今まで執着してきたものを手放すことによって得られることがたくさんあります。

何もない豊かな島には私たち人間が必要な大切なもの、全てが詰まっている原点の島でした。カオハガン島に魅了された数多くの人たちは、それに気づけたでしょう。一度足を運んでみると、何か感じるものが必ずあるはずです。

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この記事を書いた人

セブ島在住者による観光ウェブマガジン。大手雑誌会社出身の編集部&観光のセブ島を隅々まで知り尽くしたプロ集団。

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