モアルボアルは、セブ市から車で約3時間の距離にあります。市内からは少し離れていますが、昔から欧米人のダイバーに人気のスポットで、セブ島の穴場的観光地となっています。
そんなモアルボアルの楽しみ方は人それぞれ。シュノーケリングやダイビングをがっつり楽しむこともできますし、ジャングルの中のトレッキングやキャニオニングといった遊び方もあります。セブ島からのツアーなら日帰りでも行けるモアルボアルの魅力を、一気にまとめてみました。
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モアルボアルについて

モアルボアルは、セブ島の南西部に位置する小さな町――というよりも、どこかのんびりとした「村」といった方がしっくりくるような、穴場的な雰囲気が漂うスポットです。セブ市から車で約3時間と少し距離はありますが、そのぶん観光客が集中せず、セブの中では比較的静かで落ち着いたビーチエリアとして知られています。町には欧米の観光客やダイビング好きが多く訪れ、メインストリートの小道にはこぢんまりとした宿泊施設やレストラン、欧米人に人気のBBQ店やバーがずらりと並びます
エリア自体がコンパクトなので、歩いて回るうちに現地の人とも自然に打ち解けられる、そんな温かい空気感も魅力です。モアルボアル最大の見どころは、なんといっても「イワシトルネード」と呼ばれるイワシの大群。ビーチから泳いで数メートルの距離で、数千匹ものイワシが渦を巻いて泳ぐ壮観な光景を、シュノーケリングやダイビングで間近に体験できます。さらに、運がよければウミガメやジンベイザメにも遭遇することも!

モアルボアルの魅力

モアルボアルは、セブ島南西部に位置する静かな海辺の町。手つかずの自然と、驚くほど透明度の高い海が広がり、喧騒から離れてゆっくり過ごしたい人にぴったりの場所です。シュノーケリングやダイビングの名所として知られつつも、観光客で混雑しすぎない隠れ家的な魅力が詰まっています。
とにかく海がきれい
モアルボアル最大の魅力は、なんといってもその海の美しさ。透き通るような青い海の中には、カラフルなサンゴ礁や熱帯魚が生息し、まるで天然の水族館のよう。浅瀬でもウミガメやイワシの群れ(サーディンラン)に出会えるほど、海の生き物との距離が近いのも特徴です。
特別な機材やスキルがなくても、マスクとシュノーケルさえあれば、すぐに感動的な海中世界へ飛び込める手軽さも魅力のひとつです。
混雑しすぎていない
モアルボアルはセブ市から車で約3時間と、少し距離があるため、他の有名ビーチリゾートに比べて観光客の数が少なく、落ち着いた雰囲気が魅力です。欧米人のリピーターが多いものの、団体客や大型観光バスは少なく、静かに海を楽しめるのが大きなポイント。
広々としたビーチや穏やかな通りを、自分のペースで散策したり写真を撮ったりできるのが心地よく、自然の中でのびのびとリラックスした時間を過ごせます。
世界屈指のダイビングスポット
モアルボアルは、世界中のダイバーたちが憧れるスポットのひとつとして知られています。特に有名なのが、岸からすぐの場所で見られる「サーディンラン」。数千匹のイワシが渦を巻く幻想的な光景は、ダイビング初心者から上級者までを魅了します。
さらに、ペスカドール島周辺にはカラフルなサンゴ礁や洞窟、珍しい魚たちが数多く棲んでおり、海中撮影にも絶好のロケーション。現地にはライセンス取得ができるダイビングショップも多く、初めての人にもチャレンジしやすい環境が整っています。
モアルボアルのベストシーズン

せっかくモアルボアルに行くなら、ベストシーズンに出かけて思う存分魅力を満喫したいですよね。フィリピンの季節は雨季と乾季に分かれます。雨季は降水量が多い時期、乾季は雨が少なく乾燥する時期になります。
セブ島のモアルボアルの季節も、これと同様に2つの季節に分けることができます。雨季は6月から11月にかけてで、この時期は雨が多くなりますが、日本の梅雨のようにしとしと長時間雨が降り続くということはあまりありません。
乾季
乾季は12月から5月までの期間です。その中でも3月から5月は特に晴天が多く、モアルボアル観光のベストシーズンとなります。海も安定しているので、ダイビングやシュノーケリングにもぴったりな季節です。モアルボアルにやってくる観光客の多くはシュノーケリング目当てで来ると思います。イワシの大群やウミガメを見るときに気になるのが海の透明度でしょう。
3月から5月にかけては、海の透明度も高くなりますので、シュノーケリングには素晴らしい環境となります。波も高くなく穏やかなので、シュノーケリング初心者も安心して楽しみやすいのです。
台風シーズン
7月~10月は台風シーズンになるため、天候の影響を受けやすいです。ただし、モアルボアルのダイビングスポットは沖から遠くないため、天候による波への影響は比較的小さく、年間を通してダイビングを楽しむことができます。
モアルボアルへの行き方

モアルボアルは、セブ島の南西にあります。車でおよそ2時間半から3時間の距離になり、交通手段はバス、乗り合いバン、タクシーなどの方法があります。
セブ市からバスでモアルボアルへ行く方法
セブ市からバスでモアルボアルに行く場合、南バスターミナルからBATO/BARIL行きのバスに乗りましょう。バスターミナルで「モアルボアルに行きたい」といえば、案内してもらえます。モアルボアルまでのバスは30分に1本の頻度で出ています。エアコン付きのバスもありますが、車内は寒いくらいになる場合があります。念のために羽織るものを持参して乗車する方がよいでしょう。
セブ市を出発して3時間ほどでモアルボアルに到着します。モアルボアルでは、バスターミナルに止まります。モアルボアルからセブ市行きのバスもここから乗車できます。バスターミナルからモアルボアルの中心までは、トライシクルで移動可能です。バスターミナル付近にたくさん停まっているはずですし、向こうから声をかけてくることもあります。
セブ市からタクシーでモアルボアルへ行く方法
セブ市内からモアルボアルまでタクシーで行く場合、金額は2500~3000ペソみておくと大丈夫でしょう。人数や荷物が多いときはタクシーが楽ですが、その分料金は最も高くなります。モアルボアルの行きたい場所までピンポイントで連れて行ってもらえるのはうれしい点ですね。
モアルボアルのパナグサマビーチなら、レストランや宿泊施設がたくさん並んでいるので、観光に便利です。あるいは予約した宿泊先まで行くこともできます。
セブ市から乗り合いバン(Vハイヤー)でモアルボアルへ行く方法
バス、タクシーの他に乗り合いバンで行く方法もあります。セブ島では「Vハイヤー(V-hire)」と呼ばれていますが、17人ほど乗れるワゴン車に乗客が集まり次第出発するというスタイルの交通手段です。Vハイヤーの乗り場は南バスターミナルの近くにある「サンカルロス大学・メインキャンパス」付近にあります。Vハイヤー乗り場で「モアルボアルに行きたい」といえば、どのバンに乗ればいいか教えてくれます。
モアルボアルまでの料金は一人120ペソですので、タクシーに比べると安いです。でも、乗客が集まって車がいっぱいにならないと出発しないため、最悪の場合1時間以上待たされることもあります。モアルボアルでは、バスターミナルから5分ほど離れた場所にVハイヤーストップがあり、そこに停車します。セブ市行きの乗り合いバンもここから乗車できますが、最終便は午後3時ですので、日帰りする場合は注意が必要です。
モアルボアルのビーチ

モアルボアルに来たら、お楽しみはなんといってもビーチですよね。「ホワイトビーチ」と「パナグサマビーチ」の二つがありますが、それぞれに特徴が異なります。それぞれのビーチはトライシクルの移動で15分ほどかかります。そのため、事前にどっちのビーチに行きたいのか決めておくのがおすすめです。
ホワイトビーチ

ホワイトビーチは、モアルボアルの中でも特に穏やかでリラックスした雰囲気が漂うビーチです。白砂が広がる開放的な景観と、透明度の高い海は、まさに南国の楽園そのもの。遠浅で波も穏やかなため、子ども連れの家族やシュノーケリング初心者にもおすすめです。
人も比較的少なく、のんびりと過ごすには理想的なロケーション。海に沈む夕日もとても美しく、ゆっくりと時間が流れる贅沢なひとときが味わえます。喧騒を離れて癒されたい方にぴったりのビーチです。
パナグサマビーチ

ホテルやレストランが建ち並び、にぎやかなビーチです。ビーチといってもホワイトビーチのように、白い砂浜が広々続く、という雰囲気はありません。どちらかというと、漁村?っぽい雰囲気漂うビーチです(それでも砂浜はあります)。沖に向かって少し泳いだところにドロップオフがあり、イワシの大群を見ることができます。
そのため、多くのシュノーケラーが集まってくるのは、こちらのビーチです。ただ、写真撮影にはイマイチな場所なので、インスタ映えする写真はホワイトビーチで撮影しましょう。欧米人が好きそうなバーもたくさんあり、おしゃれなお店でしっとり過ごすこともできます。
モアルボアルでのシュノーケリング

モアルボアルに来たら、初心者の方でもぜひシュノーケリングに挑戦していただきたいです。もともとモアルボアルはダイビングスポットとして、知る人ぞ知る穴場的なスポットでした。でも、モアルボアルの美しい海洋世界は、お手軽なシュノーケリングでも十分楽しむことができます。モアルボアルのパナグサマビーチからは、泳いで沖に出るだけでイワシトルネードを見ることができます。イワシトルネードは、数百万ものイワシが群れを成して海中を自由自在に泳ぎ回る現象のことです。
その様子はまるでトルネード(竜巻)のようです。小さなイワシが大量に集まって同じ方向へ向かってうねりながら泳ぐのです。また、モアルボアルの海洋保護区では、ウミガメやカエルアンコウ、アクレクマノミなどの遭遇率が高いです。もちろん、色鮮やかなサンゴ礁とその他多くの熱帯魚も観察できます。
モアルボアルでのダイビング

モアルボアルはダイビングも、もちろん盛んです。ホワイトビーチやパナグサマビーチ周辺にはダイビング店が複数あるので、取り扱っているツアーを比較検討してみるのもよいでしょう。有名なのはペスカドール島です。小さな無人島ですが、周辺の海洋環境の美しさはずば抜けており、絶景ポイントとなっています。
この島の周囲にはドロップオフがあり、ウミガメやバラクーダとの遭遇が期待できます。また、運が良ければジンベイザメやマンタエイにも出会えるかもしれません。モアルボアルからは小舟で半時間程度で到着するので、気軽に行けますね。洞窟でのダイビングも、この島で人気のアクティビティです。
モアルボアル周辺の観光

モアルボアルでは、シュノーケリングやダイビング以外にも魅力的な観光スポットがたくさんあります。モアルボアルからアクセスできる周辺のアクティビティを紹介しましょう。
カワサン滝

カワサン滝はセブ島で最も大きな滝として、セブ市から訪れる観光客も多いです。モアルボアルからは車で45分~1時間、青々としたセブ島の植生の中を20分ほど歩くと到着です。透き通った水とエメラルドグリーンの滝つぼは、息をのむ美しさです。カワサン滝は迫力満点の滝の姿を眺めるだけでなく、滝つぼで水浴びできるのも人気の理由の一つです。
周辺には小さな滝が複数点在しているので、ジャングルの中をハイキングして楽しむこともできます。あるいは、カワサン滝で人気のアクティビティ「キャニオニング」に参加するのもおすすめです。キャニオニングは、最高14mの場所から滝つぼに飛び込んだり、清流といっしょに川を滑り降りるというスポーツです。
マンタユパン滝

マンタユパン滝は、セブ島で最も高さがあると言われる滝で、落差はなんと約98メートル!迫力ある水しぶきと音に圧倒されながら、涼しげな森林に囲まれて癒されること間違いなしです。
階段や橋が整備されており、滝の下まで歩いて近づくことができます。泳ぐこともできる浅瀬のエリアもあり、ピクニック気分で楽しめるのも魅力。観光客の少ない穴場スポットとして、静かに自然を満喫したい方におすすめです。
オスロブ

オスロブはジンベイザメとの遭遇率90%以上の観光スポットです。セブ市からのツアーもたくさん開催されています。モアルボアルから行くこともでき、車で1時間半から2時間の距離にあります。セブ市から行く場合は3時間かかりますので、モアルボアルから行く方が効率的ですよね。
オスロブはもともと小さな漁村でしたが、ジンベイザメの餌付けに成功し、一大観光スポットへと成長しました。ジンベイザメはボートの上から眺めるだけでなく、シュノーケリングで海に入り、水中から観察することもできます。世界トップクラスのダイビングスポットの中でも、ジンベイザメといっしょに泳げる場所はそれほど多くありません。ほぼ確実にジンベイザメに出会えるオスロブ、この機会にぜひ訪れてもらいたいです。

ツマログ滝

オスロブから車で約20分の場所にある「ツマログ滝」は、幻想的な雰囲気に包まれた静かな癒しスポット。水が扇状に流れ落ちるその姿は、まるでカーテンのように繊細で美しく、滝壺は冷たく澄んだ天然のプールとして人気です。
深い森に囲まれているため、気温も涼しく、避暑地感覚で楽しめます。オスロブのジンベイザメ見学とセットで訪れる観光客も多く、セットツアーもおすすめ。自然の静けさと優しさに包まれる癒しの時間が過ごせます。
モアルボアルのホテルと宿泊
モアルボアルへはセブ市から日帰りツアーで行くこともできます。でも、さまざまな楽しみ方ができるモアルボアルにせっかく行くのであれば、現地で宿泊してゆっくり遊びたいですよね。モアルボアルは以前から欧米系バックパッカーやダイバーに人気のスポットです。
そのため、比較的手ごろな価格で宿泊できるゲストハウスやレストラン、バーなどはたくさんありますが、これらはパナグサマビーチ周辺に集中しています。一方、白砂ビーチでのんびりしたい、という方には、ホワイトビーチ周辺のリゾートホテルがおすすめです。ビーチ沿いのリゾートホテルは複数あり、コテージやバンガロータイプの部屋を提供しています。
モアルボアルのツアーモデルプラン

モアルボアルに宿泊したいけど、時間が足りない!そんな方におすすめなのが、セブ市からのモアルボアル日帰りツアーです。セブ市からモアルボアルに行く日帰りツアーは複数の旅行会社が開催しています。
効率的にモアルボアルの観光スポットを訪れることができ、夕方にはセブ市に戻ることができるので、便利です。セブ市発モアルボアルまでの日帰りツアー、モデルプランを紹介しておきます。
モアルボアルのツアーモデルプラン1:ホワイトビーチ+カワサン滝キャニオニング
モアルボアルまでは車で3時間くらいかかるので、朝は早めの出発になります。
朝食はサンドイッチと飲み物を車の中で食べます。(フィリピンのファーストフード店「ジョリビー」での朝食が含まれるツアーもあります)
キャニオニングのショップでヘルメットとライフジャケットをレンタルします。カワサン滝のキャニオニングは専門ガイドが携行します。キャニオニングは山頂から入るので、山道をトレッキングしてスタート地点へと向かいます。
そのあと、川に飛び込み、流れに身を任せて一気に清流を下ります。洞窟を抜けたり周りのジャングルを眺めたりしながら、カワサン滝まで滑り降りるのです。キャニオニングのゴール、カワサン滝では高さ14mの滝つぼへ飛び込みます。キャニオニングを楽しんだ後は、ショップでランチをいただきます。
エクササイズのあとは、ビーチでリラックス。白砂と海水透明度ピカイチのホワイトビーチでまったりしましょう。
ホワイトビーチの砂浜には、パラソルやチェアーなどはありません。ビーチに面したコテージを貸し切るので、そこで休憩できます。ビーチでは写真撮影したり、泳いだり、シュノーケリングすることもできます。
ホワイトビーチからセブ市へと戻ります。セブ市までの所要時間は交通状況によって左右されます。ホテルまで送ってもらって、そこで解散となります。
モアルボアルのツアーモデルプラン2:シュノーケリング+ホワイトビーチ
モアルボアルまでは移動に時間がかかるので、早朝出発となります。朝食が含まれているかどうかはツアー会社で確認してください。もし含まれていない場合は、軽食を持参しましょう。
セブ市から約3時間でモアルボアルに到着します。
モアルボアルからペスカドール島までは小型船で約30分くらいです。ダイビングスポットとして有名なペスカドール島でのシュノーケリングを楽しみます。
モアルボアルでシュノーケリングするなら、ぜひ見たいのがイワシトルネードです。ペスカドール島でのシュノーケリングの後は、イワシトルネードが見られるポイントでシュノーケリングします。
このあとウミガメが見えるスポットにも連れて行ってもらえます。シュノーケリングポイントに何か所立ち寄ってもらえるのかも、ツアー会社で確認しておきましょう。
通常、モアルボアルのツアーにはランチが含まれています。フィリピンの家庭料理やBBQなどの組み合わせであることが多いです。ソフトドリンクやビール等が含まれているツアーもあります。
シュノーケリングのあとは、ホワイトビーチでゆっくりくつろぎましょう。写真撮影したり、日光浴したりして過ごします。
ホワイトビーチでくつろいだあとは、セブ市まで一気に帰ります。帰りの所要時間は交通状況によって左右されます。ホテルまで送ってもらってそこで解散となります。
モアルボアルへ行こう!
モアルボアルの魅力をまとめて紹介しました。セブ市からは少し遠いですが、それだけに「知る人ぞ知る」スポットとしてリピーターが多いエリアでもあります。
セブ市の喧騒を離れ、ゆっくりしたい人にもおすすめです。ぜひ、足を運んでみてくださいね!