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フィリピン・ボホール島には、世界でも珍しい小型の霊長類「ターシャ」が生息しています。大きな目と愛らしい見た目から観光客に人気のターシャは、絶滅危惧種としても知られ、保護活動が進められています。
本記事では、ターシャの生態や観察スポット、観光の注意点をはじめ、ボホール島全体の魅力について詳しく紹介します。美しい自然に囲まれたボホール島で、ターシャ観光を通じて貴重な体験を楽しみましょう。
ターシャとは?フィリピン・ボホール島の小さな珍獣

フィリピン・ボホール島には、地球上でも特にユニークで愛らしい動物「ターシャ(Tarsier)」が生息しています。体長は約10~15センチメートルと手のひらサイズで、大きな目と長い尾が特徴です。
その愛らしい見た目から、多くの観光客がターシャを見るためにボホール島を訪れます。ターシャは夜行性で、主に昆虫を食べる小型の霊長類であり、非常に敏感な性格です。
ターシャはボホール島でしか見られないの?
ターシャは、フィリピン諸島を含む東南アジアの一部に分布していますが、特にボホール島での保護活動が活発です。ターシャの大きな目は暗闇でもよく見えるように進化しています。
また、首が180度回転することができるため、周囲の動きを素早く察知することが可能。ターシャが生き続けるためには、ボホール島の独特な生態系と自然環境の維持が必要であり、ここでしか見られない貴重な動物として保護されています。
体長たった10センチ!世界最小のメガネザル
ターシャは、霊長類の中でも最小クラスに分類される「メガネザル」の仲間で、体長は約10〜12センチ、体重は100〜150グラムほどしかありません。手のひらに収まるその小さな体に、顔の半分以上を占めるほど大きな瞳が印象的です。
この目は夜行性であるターシャにとって暗闇でも獲物を見つけるために発達したもので、人間の約150倍の視力を持つとも言われています。枝から枝へ飛び移る俊敏な動きにも注目です。
性格は超繊細
見た目の愛らしさとは裏腹に、ターシャは非常にデリケートな性格をしています。強い光や大きな音、過度なストレスに弱く、自然環境に近い状態で静かに接することが大切です。
そのため、ターシャ保護区ではフラッシュ撮影や大声での会話は禁止されており、訪問者は静かに観察するルールが設けられています。繊細なターシャの生活を守ることが、彼らとのふれあいを末永く楽しむための第一歩なのです。
ターシャの絶滅危惧種の現状と保護活動
ターシャは国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されています。その数が減少している背景には、森林伐採や生息地の喪失、ペット取引の問題などが関係しています。
ボホール島のターシャ保護区では、これらの脅威からターシャを守るための取り組みが行われています。観光客がターシャを訪れることも、保護活動の一環となる寄付金として活用されるため、適切なルールに従って観光を楽しむことがターシャの保護に繋がります。
ターシャ観察におすすめのスポット

ボホール島でターシャを観察するなら、ボホール・ターシャ・サンクチュアリ(Bohol Tarsier Sanctuary)やフィリピン・ターシャ・アンド・ワイルドライフ・サンクチュアリ(Philippine Tarsier and Wildlife Sanctuary)がおすすめです。
Bohol Tarsier Conservation Area
Bohol Tarsier Conservation Areaは、ボホール島の中心部に位置する有名なターシャ保護区で、多くの観光客が訪れるスポットです。このエリアは島の主要都市タグビラランから車で約1時間ほどの距離にあり、観光ツアーやレンタカーで行くことが一般的です。場所はロボック川沿いにあります。
ここではターシャが自然に近い環境で生活している様子を観察でき、ガイドの説明も充実しています。ターシャの敏感な性格に配慮し、静かに観察することが求められているため、フラッシュ撮影や大きな音を立てる行為は禁止されています。
フィリピン・ターシャ・アンド・ワイルドライフ・サンクチュアリ(Philippine Tarsier and Wildlife Sanctuary)
フィリピン・ターシャ・アンド・ワイルドライフ・サンクチュアリは、ボホール島のコレラ(Corella)という町にある保護施設で、タグビラランから車で約20分ほどの距離にあります。ここはターシャだけでなく、島固有の野生動物も保護するためのエリアで、より自然に近い環境でターシャを観察することができるのが特徴です。交通手段としては、やはりツアーでの参加が一般的。
広大な森の中にあるため、ターシャが本来の生活を送っている姿を間近で見ることができます。観光客はガイドとともにエリアを巡り、ターシャの生態について学びながら観察が楽しめます。
ターシャ以外の動物
ボホール島は、ターシャ以外にも多くの生物が生息する豊かな生態系です。バコイワシやカワセミといった鳥類や、フィリピン独自の蝶や昆虫も観察することができます。
また、ボホール島の有名なシュノーケリングスポットでは、カラフルな魚たちと出会えるため、海の拠点としても魅力的な島です。観光を通じて、ターシャだけでなく、ボホール島の自然全体に触れることができます。
ターシャ観察の楽しみ方と注意点

ターシャは見た目のかわいらしさとは裏腹に、とても繊細でストレスに弱い生き物です。そのため、観察する際にはいくつかの注意点を守る必要があります。ターシャにとって快適な環境を保つことで、自然な姿をじっくり楽しむことができます。優しく静かな心で接すれば、彼らの穏やかな表情や仕草に出会えるチャンスも高まります。
大声を出さない
「ぼく、ちいさな音でもびっくりしちゃうんだ…」。ターシャはとても耳が良く、大きな音や突然の声に強いストレスを感じてしまいます。驚いたターシャは物陰に隠れて出てこなくなったり、最悪の場合、体調を崩してしまうこともあります。
保護区では静かな環境が保たれているので、訪れる人も声をひそめてそっと観察しましょう。静かにしていれば、ターシャの木の上でのんびりまどろむ姿や、木々をぴょんと跳ねる様子が見られるかもしれません。
フラッシュ撮影はしない
ターシャの大きな目は、夜の暗闇でも獲物を見つけられるほど敏感にできています。そのぶん、フラッシュのような強い光はとてもつらく、目にダメージを与えてしまう危険性があります。
保護区ではフラッシュ撮影は禁止されており、カメラを使うときは必ずフラッシュ設定をオフにしましょう。やわらかな自然光の中で写真を撮れば、ターシャにもやさしく、旅の素敵な思い出になります。
ターシャ観光におすすめの時期と時間帯

ターシャを観察するなら、気候が穏やかで行動が活発になる時期と時間帯を選ぶのがポイントです。ベストシーズンに訪れることで、天候の心配なくじっくりと観察ができ、ターシャの自然な姿をより楽しむことができます。気温や湿度、光の条件なども影響するため、観光の計画はしっかり立てておくのがおすすめです。
おすすめの時期
ターシャ観光に最適なのは、フィリピンの乾季にあたる12月から5月頃です。この時期は雨が少なく、天候が安定しているため、山道や保護区へのアクセスもスムーズ。
とくに3月〜5月は晴天の日が多く、観光全体を楽しみやすい時期です。一方で6月〜11月の雨季はスコールが頻繁に発生し、ターシャが木の陰に隠れてしまうこともあります。乾季に訪れれば、ターシャの可愛い姿をしっかり目に焼き付けることができます。
おすすめの時間帯
ターシャは基本的に夜行性ですが、朝の涼しい時間帯には比較的活動的で、目を開けていたり、木の上で動く姿が見られることもあります。そのため、午前9時〜11時頃が観察におすすめの時間帯です。
午後になると気温が上がり、ターシャが休息モードに入ってしまうことも多いため、朝のうちに訪れるのが理想です。また、人の少ない早い時間帯なら静かに観察できるため、よりリラックスしたターシャの姿が見られるかもしれません。
ターシャ観光のアクセス方法

ボホール島へは、セブ島からフェリーでアクセスするのが一般的です。フェリーは所要約2時間で、セブ市内の港からタグビララン港やトゥビゴン港へ運行しています。
ボホール島内では、タグビララン港からターシャ保護区へ行くためのツアーバスやタクシー、バイクレンタルなどが利用可能です。ツアーに参加すれば移動の心配もなく、ガイドの説明も含まれるため安心して楽しめます。
ターシャ以外の観光スポット
ボホール島には、ターシャ観光だけでなく、数多くの観光スポットが点在しています。代表的なスポットとしては、世界遺産に登録された「チョコレートヒルズ」や「ロボック川」、歴史的なバクラヨン教会などがあります。
さらに、ホワイトビーチやダイビングスポットも豊富で、ビーチリゾートとしても人気です。ターシャ観光と組み合わせてボホール島の魅力を満喫しましょう。
ターシャ観光とあわせて行きたい「ボホール島の観光スポットまとめ!魅力や行き方、楽しみ方のすべてを解説」にて解説しています。

まとめ
ボホール島のターシャ観光は、自然と動物の魅力がわか特別な体験です。保護区でのターシャ観察に加え、ターシャ以外の観光スポットも豊富にあり、心に残る旅ができることでしょう。訪れる際には、ターシャと自然環境への配慮を忘れず、島の魅力を余すことなく満喫してください。