スミロン島は、セブ島の南東に浮かぶ小さな島です。セブ市から車で約3時間行ったところにある港町、オスロブが玄関口となります。
セブ島で透明度ナンバーワンともいわれているスミロン島は、景観維持のために上陸できる人数が制限されています。そのため、行き方も限られていますので、少し注意したいところです。
今回は、そんなスミロン島の魅力と楽しみ方、そして行き方についてまとめてみました。
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スミロン島の概要
スミロン島とは
スミロン島は、セブ島からアクセスできる、離島の中でも隠れ家的なスポットです。歩いて回っても40分程度で一周できる小さな島ですが、豊かな自然と魅力的な海洋環境のため人気の島となっています。
セブ島周辺の海としては透明度がずば抜けて高いスミロン島ですが、比較的アクセスしやすいのもうれしい点です。ジンベイザメで有名なオスロブから15分ほどの距離にあります。
オスロブはセブ市から車で3時間くらいのところにあり、オスロブでのジンベイザメツアーと抱き合わせてスミロン島を訪れる旅行者も多いです。
スミロン島には、ブルーウォーターというリゾートホテルがありますので、島で宿泊することも可能です。ゆっくり滞在できない人でも、ホテルのデイユースを利用すれば、シュノーケリングなどのアクティビティを気軽に楽しむことができますよ。
スミロン島の魅力
たくさんの離島が存在するセブ島周辺エリアの中でもスミロン島が特に人気なのは、どのような理由からでしょうか。
スミロン島の魅力を確認しておきましょう。
セブ島周辺でもトップクラスの透明度
入島制限があるにもかかわらず、スミロン島が大人気なのは、その透明度の高い海が第一の理由でしょう。訪れた人は誰もがその美しさと透明度に驚嘆の声を上げます。
あまりの透明度の高さに、ボートの上からも海中の熱帯魚たちが確認できるくらいなのです。また、スミロン島のビーチは遠浅で、泳ぎが苦手な人でも海水浴したり写真撮影したりして、安心して楽しむことができます。
水族館のような海洋世界
そして、海中に入ればウミガメやサンゴ礁はもちろん、ギンガメアジや小型のサメなど、多種多様な生物を鑑賞できます。この付近は海洋保護区に指定されているため、水族館のような海洋世界を目の当たりにすることができるのです。
浅瀬でシュノーケリングをすることもできるので、小さなお子さんといっしょに海の生き物たちを観察することも可能です。
フォトジェニックな白砂のサンドバー
スミロン島の白砂ビーチは島の北西部に広がっています。これは「サンドバー」と呼ばれており、潮の満ち引きによって形が変化するのです。
時を追うごとに表情が変わっていくサンドバーは、つい見とれてしまう美しさです。キラキラと太陽に反射して輝く白砂の先には、徐々に深い青色へと変化する海がつながります。
スミロン島のサンドバーは、時期と時刻によって形を変えるため、訪れるタイミング次第ではほとんどビーチがないという場合もあります。そんなときでも、海は遠浅ですので、脚を海水に浸しながら歩いたり写真撮影したりすることができますよ。
スミロン島の楽しみ方
そんなスミロン島はいろいろな楽しみ方ができる島です。
シュノーケリングやダイビングが好きなアクティブ系の方も、ビーチでまったりするのが好きなリラックス系の方も、どんな旅行者にも楽しめる島なのです。
シュノーケリング
泳げない人でも気軽に楽しめるのがスミロン島のシュノーケリングです。せっかくの海洋保護区ですから、ぜひ、カラフルな海洋世界をのぞいてみていただきたいです。
スミロン島は、浅瀬を少しぶらっと歩いたり泳いだりするだけでも熱帯魚に遭遇することがあります。もともと海は波が立ちにくく穏やかですので、お子さんとのシュノーケリングにもおすすめです。
泳ぎに自信がない方も、ライフジャケットの貸し出しがあるので安心です。
スミロン島でのシュノーケリングは、ビーチから泳いでシュノーケリングスポットに行く方法と、ボートでスポットまで行く方法とがあります。
運が良ければウミガメの姿を見ることもできますよ。
ダイビング
スミロン島はダイビングスポットとしても人気のエリアです。ジンベイザメで有名なオスロブから近いということもあり、スミロン島付近でもジンベイザメに遭遇することがあります。
ジンベイザメ以外にも、ギンガメアジの群れやカスミアジ、小さなサメを見ることもあります。
写真撮影
スミロン島はどこを切り取っても美しい絵葉書のような写真が撮れます。白い砂と透明な海水のサンドバー以外に、桟橋や階段を上った高台も人気の撮影スポットです。
ブルーウォーターホテルのデイユース
スミロン島のホテルはブルーウォーターリゾートのみとなっています。ブルーウォーターリゾートは島の半分を所有しており、ホテル利用者しか入れない地域があります。
島で宿泊する時間がないという人は、ウォーターリゾートのデイユースを利用するのもおすすめです。
デイユース利用者はプライベートビーチに入れるだけでなく、ホテル内のレストランでランチを楽しんだり、ホテルが提供する各種アクティビティに参加することもできます。
また、シュノーケリングマスクやタオル等の貸し出しもあり、とても便利です。
トレッキング
スミロン島で楽しめるのは海だけではありません。熱帯植物が生い茂る丘をトレッキングすることもできるのです。
島には複数のトレッキングコースがあるので、体力に合わせて選べます。
少々険しい道などもありますので、スミロン島でのトレッキングを予定している人は、歩きやすい靴を忘れずに持参してくださいね。
スミロン島への行き方
スミロン島への行き方は、自力で行く方法と旅行会社が行っているツアーに参加して行く方法とがあります。
自力で行く場合、オスロブからボートでスミロン島へ行きますが、デイユースを含むホテル利用の場合とそうでない場合とでは乗船する港が異なるので注意してください。
自力でスミロン島へ行く方法
交通手段を自力で手配していく場合、まずセブ市のサウスバスターミナルからバスに乗り、オスロブまで行きます。サウスバスターミナルでは、オスロブ行き(BATO via OSLOB)のバスに乗ります。
バスはエアコンバスと、エアコン無しのバスとがあります。エアコンバスの場合、エアコンが効きすぎることがありますので、長袖の羽織るものを持って行くのがおすすめです。
オスロブからはボートをチャーターするか、ブルーウォーターリゾートのボート(ホテル利用者のみ)を使ってスミロン島へ行きます。
オスロブのジンベイザメスポットに行けば、ボートマン(ボート操縦士)がいるので、その人たちと交渉してボートをチャーターしましょう。基本的には、ボート一隻あたりの価格で交渉することになります。
ブルーウォーターリゾートを利用する人は、ホテル専用のボート乗り場があるので、そこから乗船します。
ジンベイザメスポットからは少し離れていますが、地元の人に聞けば教えてくれるはずです。
あるいは、サウスバスターミナルからオスロブ行きのバスに乗る際に、運転手に「Blue Water Sumilon」と行先を伝えておくと、そこで降ろしてくれます。
ブルーウォータースミロン専用港についたら、受付でデイユースの申し込みをして料金を払います。宿泊を予約している人は、その旨を伝えてください。
デイユースを利用する場合も宿泊する場合も、ホテル利用料金に往復のボート代が含まれています。
ツアーに参加する
自力で行くよりもはるかに楽ちんなのが、ツアーに参加することです。セブ市から出発してオスロブでジンベイザメを見学、その後でスミロン島を訪れるプランが人気です。
午前中にジンベイザメウォッチング、午後にスミロン島訪問というふうに時間を有効活用できるメリットもあります。スミロン島に入島できる人数には制限があるため、早めに予約するのがおすすめです。
日本出発前に予約する場合はすべて日本語でのやり取りなので安心です。
スミロン島のホテルと宿泊施設
スミロン島にはホテルが1軒だけあります。ブルーウォータースミロンアイランドリゾートです。
プライベートビーチのほかに、屋外プール、レストラン、スパなどの施設があります。ビーチに面したコテージとヴィラタイプの客室があり、海を眺めながらゆっくりくつろぐことができます。
デイユースでの利用も可能ですが、宿泊してスミロン島の清々しい朝焼けやロマンチックな夕暮れを味わうのも素敵です。
宿泊客はすべての施設を利用できますが、デイユースでもラグーンビーチでシュノーケリングを楽しんだり、湖でカヤックしたりとさまざまなアクティビティに参加できます。
有料ですが、海の見えるスパでマッサージも体験できます。ホテル内のレストランでビュッフェランチを楽しむこともできますよ。
スミロン島で食事ができるのはブルーウォーターアイランドリゾートだけですが、レストランの利用はホテル利用者のみとなっています。
ホテルを利用しない場合は、前もってランチをすませておくとよいでしょう。
スミロン島+ジンベイザメツアーがおすすめ
オスロブは世界でも珍しい、野生のジンベイザメと泳げるスポットです。スミロン島はオスロブからアクセスするので、オスロブのジンベイザメツアーと組み合わせて行くのが一般的です。
オスロブはセブ市から車で約3時間かかります。セブ市から少し離れている上に、ジンベイザメ見学は午前中のみとなっているため、セブ市出発はかなりの早朝です。
ジンベイザメ見学は午前中に終わるので、午後に近郊のスポットを組み合わせる方が効率的です。その意味でも、オスロブ+スミロン島はぴったりなツアーの組み合わせなのです。
移動時間はトータルで8時間ほどかかりますが、セブ市からの日帰りが可能です。スミロン島で宿泊するほどの時間がないという人は、ぜひ検討してみてください。
スミロン島ツアーのモデルプラン
スミロン島とオスロブの組み合わせで、セブ市から日帰りツアーに参加するときのモデルプランを紹介しておきます。
セブで宿泊しているホテルまで、ツアー会社の車が迎えに来ます。
オスロブのジンベイザメ見学は午前中しか開催されないので、セブを早朝出発することになります。
フィリピンを代表するレストラン、ジョリビーで朝食を購入します。
オスロブまでは車で3時間ですので、朝食を車内で取って時間を有効活用しましょう。
オスロブに到着です。
ジンベイザメ見学ツアーの手続きはガイドさんがすべて行ってくれます。
シュノーケリング用具とライフジャケットを装着します。
ボートに乗って数分で見学スポットに着きます。
ボートの上から見学するだけでなく、シュノーケリングでジンベイザメといっしょに泳ぐこともできます。
ジンベイザメ見学は30分と時間が決められています。
ジンベイザメ見学のあとは、スミロン島へ渡るための港へ移動し、そこからスミロン島へ向けて出発します。
スミロン島まではボートで15分くらいですが、上陸前に、その周辺の海洋保護区域でシュノーケリングを楽しみます。
サンドバーで写真撮影したり、遠浅の海で海水浴したりできます。
スミロン島を満喫した後は、港へ戻り、そこから5分くらいの距離にあるツマログ滝を見学します。
セブ島のパワースポットの一つ、ツマログ滝でマイナスイオンを浴びてリラックスしましょう。
高台にあるレストランでランチをいただきます。
ランチのあとはセブ市へ向けて出発します。
セブで宿泊しているホテルまで送ってもらってそこで解散です。
ツアー終了となります。
スミロン島に行くときの注意点
絶景ビーチと南国の暖かい海でシュノーケリングが楽しめるスミロン島ですが、少し気を付けたいこともあります。
スミロン島へ行くときの注意点についてまとめました。
スミロン島の公衆トイレは有料
スミロン島には公衆トイレがありますが有料(一人10ペソ)です。トイレでは小銭しか受け付けてもらえない場合が多いので、小銭の現金を持っていくようにします。
また、トイレットペーパーはありませんので、これも持参してください。
濡れてもよい足元で
スミロン島へ行く際のボートは、潮の満ち引きのタイミングによっては、浅瀬を歩いて乗下船しなくてはならない場合があります。
スニーカーなどを履いていると靴が濡れてしまいますし、靴や靴下を脱いだり履いたりするのも手間です。浅瀬をじゃぶじゃぶ歩いてもいいようなサンダル履きで行くのがおすすめです。
ただし、スミロン島でトレッキングしたい人は、トレッキング用の靴も持参しましょう。
エアコン対策と車酔い対策
セブ市から公共バスで行く場合、エアコンが効きすぎることがあります。バス移動は3時間と長いので、寒さ対策に長袖を持っていくのがおすすめです。
バスで行くとしてもツアーで行くとしても、車での移動が比較的長いので、必要な方は乗り物酔い対策を行っていきましょう
帰りの交通手段に余裕を持って
日帰りツアーで行く場合、思ったよりも早めの時刻にセブ市へ向けて帰り始めるツアーが多いです。これは、夕方になると特にセブ市周辺の交通状況がとても悪くなるためです。
自力で行く場合、オスロブに着いたときに帰りのバスの時刻を確認しておきましょう。そしてセブ市への帰りは、できれば早めのバスに乗ることをおすすめします。
残念ながらフィリピンの交通事情はあまりよくありません。下手に渋滞につかまってしまうと、予想以上にホテルへ戻るのが遅くなってしまいます。
紫外線対策
シュノーケリングしていると、時間を忘れてカラフルな熱帯魚を観察しているうちに、お肌が日焼けしてしまうことがあります。ただし、オスロブでは日焼け止めクリームの使用が禁止されています。
持っている人はラッシュガードなどを持参すると、紫外線対策になりますよ。ラッシュガードはクラゲなどの生物から身を守るためにも有効です。
水分補給
シュノーケリング中はあまり意識できないと思いますが、水中での運動は大量の汗をかきます。
ツアーで参加する場合、長い一日になりますし、脱水症状を予防するためにもこまめな水分補給を欠かさないようにしてください。
ツアーによってはボトル飲料水がツアー代金に含まれる場合もあります。しかし、十分でないこともあるので、ご自身で持参するのがおすすめです。
スミロン島へ行こう!
オスロブからアクセスできるスミロン島を紹介しました。スミロン島はセブ市からは少し離れていますが、オスロブでのジンベイザメ見学とあわせて訪れたいスポットです。
美しいサンドバーの砂浜とどこまでも透き通る青い海。そしてカラフルなサンゴ礁の間をぬうように泳ぐ熱帯魚たち。
どこを切り取っても魅力であふれるスミロン島訪問は、きっとみなさんのフィリピン旅行に素敵な1ページを加えてくれることでしょう。