オランゴ島はセブのマクタン島からたったの5㎞という至近距離にある離島です。セブ島やその周辺の人気スポットが観光客でいっぱいの時、ちょっと疲れてしまうこと、ありませんか?そんな方におすすめなのが、オランゴ島です。
この島は、セブから近い距離にあるにもかかわらず、まだ観光地として完全に開発されていないのです。そのため、現地の人々と触れ合いながら、自然の中でのんびりできる場所となっています。今回は、オランゴ島の魅力と楽しみ方、そしてアクセス方法についてまとめてみました。
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オランゴ島概要

オランゴ島はセブ本島とマクタン島のすぐ東に位置する小さな島で、手つかずの自然と豊かなマングローブ林、渡り鳥の楽園として知られています。
ビーチでのんびり過ごすだけでなく、エコツーリズムやバードウォッチング、サイクリングなども楽しめ、都会の喧騒から離れてゆったりとした時間を過ごせます。
オランゴ島とは
オランゴ島は、観光客でにぎわうマクタン島から東へ5㎞離れた場所にあります。マクタン島のビーチリゾートエリアの東側から、その島影が見えるほどの近距離です。マクタン島の港からはボートに乗って15分ほどで到着できます。主な産業は漁業で、セブに近いこともあって、この島からマクタン島へ通勤する人も少なくありません。
オランゴ島は、セブ島の目と鼻の先にあるにも関わらず、観光地化されていません。アイランドホッピングの他の島々のようにリゾートとして整備されきっていないため、穴場的スポットとなっています。そんなオランゴ島は、フィリピンの人々の生活に密着した島でもあります。貝細工などを作る人々やたくさんの子どもたち、漁業を営む一般市民の生活を垣間見ることができるのです。
オランゴ島の魅力

マクタン島から見渡せるくらいの近さにあるオランゴ島は、ちょっと足を延ばせばサクッと観光できる島です。そんなオランゴ島はどんな島なのか、その魅力について確認しておきましょう。
リゾート開発されていない素朴な島
まだまだ開発の余地があるオランゴ島の最大の魅力は、手つかずの自然が豊かなことでしょう。リゾートで優雅な時間を過ごすのも素敵ですが、せっかくフィリピンに来たのですから、その素朴さに触れてみたいと思いませんか。オランゴ島を歩けば、素朴な田舎風景が広がります。路肩を行き交う牛などの家畜たち、学校帰りの子どもたちの向こうにはフィリピンの田園風景。
このような、なんでもない島の日常風景の中を散歩するだけでも楽しいのです。リゾート開発されきっていないから楽しめるフィリピンの風景。オランゴ島でじっくりと味わってみてください。オランゴ島にはレンタルサイクルがありますので、ぶらっと自転車で一周することもできます。のんびり田舎道をサイクリングしながら、自分だけのオランゴ島の魅力を発見してみてはどうでしょうか。
世界有数の渡り鳥中継地
マングローブが生息する熱帯の湿地が広がるオランゴ島は、渡り鳥が飛来することで有名でもあります。野鳥保護区に指定されており、世界中のバードウォッチング愛好家が訪れる島なのです。
鳥に興味がない人でも、マングローブが茂る浅瀬には足を運んでいただきたいです。タイミングによってはあたり一帯の水面に青空が反射して、とても幻想的な風景を創り出すためです。他ではちょっと見られない光景です。野鳥の観察ではなく、この不思議な景色を写真におさめるために訪れる人もいるくらいです。
多様性あふれる海洋世界
オランゴ島の周辺には、美しいサンゴ礁と熱帯魚が広がる海洋保護区が点在しており、シュノーケリングやダイビングにぴったりの環境が整っています。透明度の高い海では、カラフルな魚たちやウミガメと出会えることもあり、初心者から上級者まで楽しめます。
また、潮の満ち引きによって現れる天然の干潟も特徴的で、干潮時には広大な砂地が姿を見せ、そこに住む生き物の観察も可能。自然のままの海を間近に感じられるこの島では、海洋生物の多様性を肌で実感できます。海好きにはたまらないスポットです。
セブ島からのアクセスが容易
そしてセブ島からわずか5㎞という近さも魅力の一つです。他のリゾート島や無人島とは違って、オランゴ島へは定期ボートも運行しています。そのため、自力で行きたい旅行者にとってもアクセスしやすい島なのです。
移動時間が短いため、他の観光地や離島をあわせて訪問すれば時間の有効活用になります。旅行期間が短い人や、子ども連れで家族旅行中の人にもうれしい島なのです。
オランゴ島観光のベストシーズン
オランゴ島観光のベストシーズンは、乾季にあたる12月〜5月ごろです。この時期は天候が安定しており、シュノーケリングやダイビング、野鳥観察などのアクティビティがおすすめです。ただし、雨季であっても楽しめる魅力があるため、時期に応じた楽しみ方を選ぶとよいでしょう。
乾季がおすすめ
乾季(12月〜5月)は、晴天が続き海の透明度も高くなるため、オランゴ島観光にぴったりな季節です。特にシュノーケリングやダイビングをするにはこの時期がベストで、遠くまで見渡せる美しい海中世界を堪能できます。また、干潟や海洋保護区を巡るアクティビティも、雨の心配が少ないこの時期に思い切り楽しめます。
さらに、1〜2月頃には多くの渡り鳥が飛来し、バードウォッチングの見どころも豊富です。観光のしやすさと自然観察の充実度を両立できるこの季節は、まさにベストシーズンといえます。
雨季
6月から11月までは、降雨量の多い雨季ということになりますが、フィリピンの雨季は日本の梅雨のように雨がしとしと降り続くということはありません。毎日雨は降りますが、スコールというタイプの雨で、短時間に集中して大量の雨が降り、しばらくすると雨が上がるという降り方なのです。
ですから、せっかくオランゴ島に来たのに長雨で外出できない、ということはありません。ただし、4月に入ると徐々に気温が高くなりますので、暑さが苦手な人は1月から3月の過ごしやすい時期を狙っていくのがいいかもしれません。雨季の中でも8月から11月は台風の影響を受けやすいため、注意が必要です。
オランゴ島の楽しみ方

オランゴ島は、手つかずの自然と豊かな生態系が魅力の自然派アイランド。透明度の高い海ではシュノーケリングやダイビングが楽しめ、渡り鳥の楽園ではバードウォッチングも人気。平坦な島内ではサイクリングでのんびり巡るのもおすすめです。
シュノーケリング・ダイビング
オランゴ島の海は透明度が高く、色とりどりの珊瑚礁や熱帯魚が群れ泳ぐ美しい海中世界が広がります。特に「オランゴ海洋保護区」は有名なスポットで、ダイビングはもちろん、浅瀬では初心者でも安心してシュノーケリングが楽しめます。
水中にはウミガメや珍しい海洋生物が現れることもあり、自然とのふれあいを満喫できます。島周辺には人が少ない穴場ポイントも多く、静かにゆっくりと海の魅力を味わえるのがオランゴ島の大きな魅力です。
バードウォッチング
オランゴ島は東南アジア屈指の渡り鳥の飛来地として知られており、「オランゴ野生動物保護区」には毎年約40種以上、数千羽もの渡り鳥が集まります。特に10月〜2月にかけてがピークで、カメラや望遠鏡を持って訪れる観光客や研究者が多く訪れます。
湿地や干潟が広がる自然の中で観察できる鳥たちは、フィリピンではここでしか見られない種類も。観察用の小屋も整備されており、初心者でも気軽に楽しめる貴重な体験ができます。
サイクリング
オランゴ島は起伏がほとんどなく、道路も比較的整備されているため、サイクリングにぴったりの環境です。フェリーターミナル付近ではレンタサイクルが簡単に借りられ、のどかな集落や田園風景、海辺の道などをのんびり巡ることができます。
観光地だけでなく、現地の人々の暮らしや自然そのものを間近に感じられるのが魅力。途中で立ち寄れる小さなカフェや市場もあり、自分のペースで自由に島を探検できるのがサイクリングの醍醐味です。
オランゴ島への行き方
オランゴ島へは、自力でのアクセスと旅行会社のツアーに参加する方法があります。マクタン島からのボートが運行しているため、自力での訪問もそれほど難しくありません。
ツアーに参加する場合、他の島々とのアイランドホッピング形式のツアーが人気です。
オランゴ島へ自力で行く方法
オランゴ島への定期ボートは、マクタン島のリゾートホテル「モーヴェンピック」付近のヒルトンポート、もしくはアンガシルポート(Angasil Port)から出ています。「バンカーボート」と称される小型の船で、約15分でオランゴ島に到着します。乗船料の他、港使用料も必要です。
オランゴ島の船着き場には、多数のトライシクルが待機しています。オランゴ島には車は少なく、主な移動手段は「ハバルハバル」と称されるバイクタクシーやトライシクルタクシーです。
ツアーに参加して行く方法
シュノーケリングやダイビングを目的とする場合、ツアーを利用するのが一般的です。複数の島を巡るアイランドホッピングツアーは、効率的な観光が楽しめます。ツアーは日本出発前に選択することも、現地到着後に参加することも可能です。
オランゴ島のホテルと宿泊施設
オランゴ島には様々な宿泊施設が点在しています。マリンアクティビティだけでなく、散策やバードウォッチングも楽しめるため、滞在型の観光も魅力的です。
日本人オーナーが経営する「カサブランカ・バイ・ザ・シー」ホテルは、港からトライシクルで約10分の位置にあります。この白亜の建物にはプールやレストランも併設されており、清潔度は高く、日本語のサービスも安心できます。レストランでは、フィリピン料理だけでなく日本食も楽しめます。また、前もって連絡すればレストランでのランチのみの利用も可能です。
オランゴ島での観光とアクティビティ

自然豊かなオランゴ島では、海洋保護区や野鳥観察エリア、エコツーリズム施設など多彩なスポットが楽しめます。環境保護の取り組みが進む中、観光客もその自然にふれながら学べるアクティビティが多数。家族連れやエコ志向の旅行者にもおすすめです。
サンビセンテ海洋自然保護区(マリン・サンクチュアリ)
オランゴ島の南西に位置するサンビセンテ海洋自然保護区は、サンゴ礁や熱帯魚の観察スポットとして知られています。漁業や釣りが禁止されているため魚も豊富で、シュノーケリングが格別です。港からトライシクルで約15分の場所にあり、シュノーケリング用品やライフジャケットのレンタルも可能です。
入場料の他、シュノーケリングやダイビング、キャンピングには別料金が必要です。マングローブの森の中には竹製の橋があり、その先にシュノーケリングスポットが広がっています。着替えやシャワーの施設はないので、事前に準備して行くことをおすすめします。
野鳥自然保護区
オランゴ島の野鳥自然保護区は、アジア有数の渡り鳥の中継地として知られ、毎年10月〜2月には数千羽もの水鳥が飛来します。観察用の展望台や散策路が整備されており、カメラや双眼鏡を使ってさまざまな野鳥を間近に観察できます。
特に、カワセミやサギ類、シギ・チドリ類などの希少な鳥が見られることも。自然環境の中でゆったりとした時間を過ごせる、バードウォッチング初心者にもおすすめのスポットです。バードウォッチングを目的としない方でも、マングローブの森を囲む海が空を映し出す幻想的な風景を楽しめます。
マリビギン(MARIBAGINI)
マリビギンはオランゴ島の集落のひとつで、ローカルな生活文化を体験できる場所です。観光地化が進んでいない素朴な村では、現地住民の暮らしを垣間見たり、漁村ならではの自然との共存を感じたりできます。
手作りのお土産を販売する小さな店や、簡易食堂でのローカルグルメも楽しめます。人々のあたたかさにふれながら、のんびりとした時間が流れるマリビギンは、自然派旅行者にぴったりの隠れスポットです。
アイランド・エコツーリズム・パーク(Island Eco Tourism Park)
アイランド・エコツーリズム・パークは、オランゴ島の自然保護と観光が融合した体験型施設です。現地コミュニティが運営に関わっており、訪問者は環境に配慮しながら自然を楽しむことができます。
パーク内ではマングローブ林の中を歩く遊歩道や、手漕ぎボートでのツアーが用意されており、海や湿地の生態系をじっくり観察できます。自然の中でリラックスしながら、環境保全の大切さを学べるエコ観光の拠点として人気です。
オランゴ島ツアーのモデルプラン
オランゴ島はアイランドホッピングツアーでの訪問や、独立して訪れることもできます。ツアーの内容は旅行会社やプランによって異なりますが、以下は一例としてのモデルプランを紹介します。
オランゴ島日帰りツアー
宿泊ホテルまで専用車が迎えに来てくれるので、集合場所を間違える心配がありません。朝は軽く朝食を済ませておくと安心です。
マクタン島からはボートで出発。天候によっては波があるので、酔いやすい人は酔い止めを飲んでおきましょう。
オランゴ島までボートに乗っている時間は正味15分くらいです。海洋保護区の数か所にてシュノーケリングを楽しみます。釣りスポットでの魚釣りが含まれるツアーもあります。
シュノーケリング後はオランゴ島に上陸。のんびりとした田舎の雰囲気に癒されます。履き慣れた靴での移動が快適です。
新鮮な魚介料理が楽しめる水上レストランでの食事は絶景付き。食事の前後で写真撮影もおすすめです。
トライシクルに乗って、島内をぶらっと一周します。オランゴ島の村で素朴な風景を楽しんだり、島の人々の写真を撮ったりするのもよいでしょう。オランゴ島内で訪れたい場所がある場合は、ガイドに伝えておきましょう。
島での滞在を満喫したら再びボートでマクタン島へ。スコール対策に折りたたみ傘や羽織るものを携帯しておくと安心です。
行きと同じ港に到着。船着き場では簡単なお土産を購入できることもあります。濡れた服の着替えを準備しておくと便利です。
セブで宿泊するホテルまで送り届けてもらって解散します。以上でツアー終了となります。
オランゴ島+パンダノン島ツアー
オランゴ島と他の島々を組み合わせてのアイランドホッピングツアーも人気があります。島の組み合わせはいくつかのパターンから選ぶことができます。ここではオランゴ島とパンダノン島との組み合わせツアーを紹介しておきます。
セブで宿泊しているホテルまで、ツアー会社の車が迎えに来ます。
マクタン島の港からオランゴ島へむけて出発します。
オランゴ島には複数のシュノーケリングスポットがあります。シュノーケリングツアーではそのうちの2~3か所をめぐってシュノーケリングするパターンが多いです。オランゴ島への上陸はありません。
白砂が広がる楽園のようなビーチで、青空の下ランチタイム。フィリピン料理のバーベキューやシーフードが楽しめ、景色も絶景です。
海水浴や写真撮影、のんびり日光浴など思い思いに過ごせる時間。インスタ映えするスポットも多いので、カメラはお忘れなく。
名残惜しい楽園を後にしてマクタン島へ。夕方になると風が涼しくなるので、薄手の羽織りやタオルがあると快適です。
パンダノン島からセブまでは約1時間かかります。
セブで宿泊しているホテルまで送り届けてもらって、そこで解散です。 ツアー終了となります。
オランゴ島単体のツアーや、バードウォッチングとマングローブ植林がセットになったツアーなど、様々なプランが用意されています。アイランドホッピングツアーだけでなく、アレンジも可能なので、旅行会社に問い合わせてみてください。
オランゴ島に行こう!
手つかずの自然や素朴な村を満喫できるオランゴ島をぜひ訪れてみてください。アクセスもマクタン島からボートでわずか15分と便利です。ツアーを利用しなくても、定期ボートが運行されているので、自力での訪問も容易です。
セブ島からも眺めることができるオランゴ島。ぜひ、この魅力的な島を訪れてみてください。