セブ島はシュノーケリングの世界トップクラススポットです。その中でも、特に欧米人に人気が高いのがモアルボアルという町。セブ島の南西部にある小さな町ですが、独特の海洋生物たちに会える街として、以前から欧米のダイバーやシュノーケラーが集まるエリアとなっています。
シュノーケリング好きならぜひ訪れたいモアルボアル。今回はその魅力と楽しみ方、おすすめスポットについてまとめてみました。
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モアルボアルシュノーケリングの魅力

セブ島でシュノーケリングするなら、モアルボアルはダントツおすすめなスポットです。まずは、モアルボアルの魅力をシュノーケリングという観点から確認しておきましょう。

モアルボアルってどこ?
モアルボアルはセブ島の南西部にある小さな町です。セブ市からは車で2時間半から3時間です。少し遠いですが、それでも訪れる価値ありです。モアルボアルへはセブ市からバスが運行しています。バスは毎日たくさんの本数が出ており、所要時間は約3時間です。
セブ市から自力で行くこともできますが、各旅行会社ではツアーを開催しています。ツアーに参加すればセブ市から日帰りで行くこともできますよ。
モアルボアルシュノーケリングをおすすめする最大の理由
モアルボアルでのシュノーケリング、最大の魅力はイワシトルネードを見ることができることです。あとで詳しく解説しますが、イワシトルネードとはイワシの大群のこと。この付近に生息するウミガメを見るツアーもありますが、ウミガメは他のシュノーケリングスポットでも遭遇します。
しかし、イワシトルネードが見られるのは、モアルボアルならではです。しかも、モアルボアルのイワシトルネードは、ビーチから泳いでアクセスできます。シュノーケリングスポットに行くためにボートに乗る必要はなく、ツアーではなく自力で観光したい人にもうれしいスポットなのです。
モアルボアルはビーチリゾートとしても魅力的
加えて、モアルボアルには美しいビーチもあります。実はセブ島で最も美しいビーチともいわれています。でもセブ市から少し離れているおかげで、モアルボアルのビーチは隠れ家的な存在なのです。
白い砂浜が続くビーチは、週末をのぞいて、セブのリゾートとは思えないほど静か。混雑しないビーチでのんびりしたい欧米系観光客に人気なのも納得です。

モアルボアルのシュノーケリングができる2つのビーチ

モアルボアルには2つのビーチがあります。パナグサマビーチとホワイトビーチです。
パナグサマビーチ

モアルボアルの街の中心となっているのは、こちらのビーチです。ホテルやゲストハウス、レストランなどたくさんの店が軒を連ねています。ビーチと呼ばれていますが、ビーチリゾートでイメージするような美しい砂浜などはありません。どちらかというと雰囲気的には「こぎれいな漁村」といった感じです。
しかし、ビーチは清潔で遊泳を楽しむこともできますし、なんといってもこのビーチから沖に向かって泳いだところにイワシトルネードのスポットがあります。もう一つのホワイトビーチからシュノーケリングスポットに行くには、ボートで移動しなくてはなりません。パナグサマビーチからならボート手配の手間が省けるので、シュノーケリングを楽しむことが主な目的である場合は、こちらのビーチでの宿泊をおすすめします。
ホワイトビーチ

パナグサマビーチからはトライシクルで15分くらい離れています。その名の通り、白い砂浜が続く美しいビーチです。インスタ映えする写真を撮るなら、パナグサマビーチよりもこちらのビーチがおすすめです。
ビーチでのんびりしたり、ビーチバレーを楽しんだりすることができます。離島へのシュノーケリングやダイビングツアーもこちらのビーチからたくさん出ています。

モアルボアルのシュノーケリングができる離島

モアルボアルには離島があります。それがダイビングの人気スポット、ペスカドール島です。
ペスカドール島
モアルボアルからボートで約20分の距離にあるのがペスカドール島です。ダイビングスポットとして有名ですが、シュノーケリングもできます。
ウミガメやイワシトルネードの他、運がよければジンベイザメに会えることもあるとか。ダイビングでは洞窟ダイビングができることでもよく知られています。モアルボアルからのツアーで行くのが一般的です。
モアルボアルシュノーケリングで見れる生き物

モアルボアルの海はまさに“天然の水族館”。ここでは、迫力満点の「サーディンラン(イワシの大群)」をはじめ、優雅に泳ぐウミガメやカラフルな熱帯魚、サンゴ礁に隠れる小さな生き物まで、多種多様な海の生き物と出会えます。運が良ければマンタや小型のサメが現れることもあり、何度潜っても飽きない海の魅力が詰まっています。
ウミガメと泳ぐ

モアルボアル付近のシュノーケリングでは、かなりの確率でウミガメに遭遇できます。このエリアの海水は非常に透明度が高いので、ボートの上からもウミガメが見えるくらいです。ウミガメは海面まであがってきて顔を出すことがあります。そのため、シュノーケリングだけでも、ウミガメを見学することは十分可能です。モアルボアル近郊でウミガメが見られるスポットはたくさんありますが、マリンガイドやボートマン(ボート操縦者)ならどこに行けば見られるかよく知っています。
たいていのシュノーケリングにはウミガメスポットが含まれています。自力でボートマンと交渉する場合は、「ウミガメが見える場所に行きたい」と伝えましょう。モアルボアルのパナグサマビーチから沖に泳いだところにあるドロップオフでも、ウミガメに会える可能性はあります。ただ、このエリアは常に観光客が多いので、混み合っていない時間帯を狙っていくのがいいかもしれません。

イワシ大群と泳ぐ

モアルボアルでのシュノーケリングの目玉となっているのが、イワシトルネードです。イワシトルネードとはイワシの大群が泳ぐ姿のことで、「サーディンラン」とも呼ばれます。イワシトルネードはシュノーケリングだけで楽しむことができますし、パナグサマビーチから泳いでスポットに行くことができるのでお手軽です。泳ぎに不安がある人は、ボートツアーで訪れることも可能ですよ。
セブ島でイワシトルネードが見られるのはモアルボアルだけです。何百万ものイワシが大群となって泳ぐ姿は圧巻です。まるで、一匹の大きな生物のように、海中をうねりながら泳いで行くのです。銀色のうろこに包まれたイワシ一匹一匹に太陽の光が反射して、キラキラ輝きながら泳ぐ光景は幻想的です。
シュノーケリングツアーの船は、ピンポイントでイワシスポットまで連れて行ってくれます。海に飛び込むとそこはイワシトルネードが渦巻く海中です。あるいはパナグサマビーチから泳いでいく場合も、たくさんボートが泊っている場所が見どころですので、迷うことはありません。形を変えながら深い海へ、そしてカラフルなサンゴ礁の上へと自由自在に泳ぐイワシ大群に、時間を忘れて見とれてしまうでしょう。
カラフルな熱帯魚

モアルボアルの海では、目を奪われるほど色鮮やかな熱帯魚たちが数多く生息しています。クマノミ(ニモ)をはじめ、青や黄色、オレンジなど多彩な色を持つスズメダイ、チョウチョウウオ、ツノダシなどがサンゴ礁の間を優雅に泳ぎ回ります。浅瀬でも十分に観察できるため、シュノーケリング初心者でも気軽に楽しめるのが魅力です。
魚たちは人に慣れており、近づいても逃げないことが多いため、間近で見ることができるのも嬉しいポイント。水中カメラを持参すれば、思い出に残るカラフルな写真も撮影できます。まるで海の中に広がるアートのような光景を、ぜひ体験してみてください。
珊瑚礁

モアルボアルの海中には、美しい珊瑚礁が広がっており、まるで水中庭園のような光景が楽しめます。色とりどりのサンゴは、シュノーケリングで水面からでもはっきりと見えるほどの透明度があり、自然の造形美に圧倒されます。
枝状サンゴ、テーブルサンゴ、脳サンゴなど多様な種類が生息しており、それぞれが熱帯魚たちの住処や産卵場所として重要な役割を果たしています。特にホワイトビーチ沖のリーフは遠浅で、初心者でも安心して観察できるポイントとして人気です。
モアルボアルシュノーケリングのベストシーズン
モアルボアルでシュノーケリングを楽しむなら、乾季にあたる12月〜5月がベストシーズンです。この時期は海の透明度が高く、天候も安定しているため、イワシの大群やウミガメとの遭遇率も格段にアップします。ただし雨季や台風シーズンにも独自の魅力があり、時期を選べば十分楽しめます。それぞれの特徴を知って、ベストな時期を見つけましょう。
乾季
12月〜5月の乾季は、モアルボアルのシュノーケリングのベストシーズンです。日中の平均気温は28〜32度で、ほぼ毎日が快晴。海は穏やかで透明度が非常に高く、サンゴ礁やイワシの群れがくっきり見えます。特に2月〜4月は観光のピークで、ビーチ沿いも活気にあふれています。
パナグサマビーチではシュノーケリングだけでなく、夕方には美しいサンセットも楽しめ、1日中海を満喫できるのが魅力です。マリンアクティビティのツアーも豊富で、初心者から上級者まで楽しめます。
雨季
そうはいっても、一年中温暖な気候が続くセブ島ですから、雨季でもシュノーケリングできないわけではありません。フィリピンの雨季は、毎日スコールが降るのが特徴的です。スコールは短時間にまとまった雨が降る現象ですが、ザッと降ってすぐに止むという感じなのです。
つまり、雨が長時間にわたって降り続くということはありません。シュノーケリングは少々の雨でも可能ですが、問題は風です。風が強く波が高いと、シュノーケリングするにも落ち着いて海中を観察するどころではなくなってしまいます。
台風シーズンに注意
フィリピンではおおよそ7月〜10月が台風シーズンとされており、特に8月・9月は注意が必要です。モアルボアルはフィリピン中部にあるため台風の直撃は少ないものの、強風や高波の影響を受けることがあります。
ツアーがキャンセルになったり、海が荒れてシュノーケリングができない日もあるため、予定を立てる際は柔軟なスケジュールがカギになります。一方で、台風が通過した後は空気が澄み、海の透明度がぐっと回復することもあるので、天気の変化を見ながらチャンスを狙う楽しみもあります。
モアルボアルシュノーケリングスポットへの行き方
モアルボアルのシュノーケリングスポットへ行く方法は、公共交通機関を使って自力で行く方法とツアーに参加する方法とがあります。
自力で行く方法
公共交通機関を使って自力で行く場合、セブ市のサウスバスターミナル(南バスターミナル)からバスを使っていくのが一般的です。モアルボアルはバックパッカーにも人気のスポットですので、毎日多くのバスが運行されています。セブ市からモアルボアルまでのバスは所要時間約3時間です。バスはモアルボアルのバスターミナルに着きます。バスターミナルには「トライシクル」という三輪タクシーがたくさん停まっています。ドライバーと交渉してパナグサマビーチまで行きましょう。パナグサマビーチまでトライシクルで約20分の距離です。
パナグサマビーチからは、泳いでイワシトルネードスポットに行くこともできますし、交渉してボートを手配することも可能です。ただし、ペスカドール島に行く場合は、モアルボアルからの公共交通機関はありません。パナグサマビーチから交渉してボートを手配するか、ツアーに参加することになります。
シュノーケリングツアーに参加する方法
モアルボアルのシュノーケリングツアーはさまざまな種類のものが開催されています。一番簡単なのは、日本を出発する前にツアーを手配してしまうことです。日本からセブ島旅行を手配する際に、オプショナルツアーとして付けることができますし、現地ツアーを単体で予約することもできます。
すべて日本語でやり取りすればいいので、楽ちんです。あるいは、セブ島についてから現地の旅行会社を利用してモアルボアルのシュノーケリングツアーに参加することもできます。ホテルのフロントで聞いてみるか、セブ市の旅行会社で問い合わせてみましょう。
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モアルボアルシュノーケリングツアーのモデルプラン
モアルボアルのシュノーケリングにツアーで参加する場合のモデルプランを紹介しておきます。
セブで宿泊しているホテルへ迎えが来ます。
セブ市からモアルボアルまでは車で2時間半以上かかるため、早朝の出発となります。
朝食は用意して携帯しましょう。
モアルボアルに到着したら、シュノーケリングに必要な道具とライフジャケットが配布されます。
ボートで、現地ガイドといっしょにシュノーケリングスポットへ移動します。
イワシトルネードのスポットでイワシの大群を海中から観察します。
イワシトルネードを楽しんだ後は、ウミガメとの遭遇率が高い海でシュノーケリングします。
美しい砂浜が広がるホワイトビーチでくつろいだり写真撮影したりしましょう。
もちろん海で泳ぐこともできます。
ビーチに面したレストランでランチをいただきます。
食事代はツアー代金に含まれる場合とそうでない場合とがありますので、申し込むときに確認してください。
モアルボアルでのシュノーケリングとホワイトビーチを楽しんだあとは、セブ市へ向けて出発します。
モアルボアルからセブ市までは約3時間の距離ですが、所要時間は交通状況によって左右されます。
宿泊しているホテルに送り届けてもらってツアー終了となります。

モアルボアルでシュノーケリングするときの注意点
モアルボアルでシュノーケリングする際には、少し気を付けたいこともあります。モアルボアルでのシュノーケリング注意点を確認しておきましょう。
日焼け対策
暑い夏の日でも海水に入ってシュノーケリングしていると、それほど暑さを感じないことがあります。しかし、そんなときも、セブ島の強い日差しは海水を通り抜けてお肌へ降り注ぎます。モアルボアルでシュノーケリングする際には、日焼け対策をしてお出かけしてください。
日焼け止めクリームなどの他に、あればラッシュガードを身につけるのがおすすめです。ラッシュガードは、紫外線からお肌を保護するだけでなく、クラゲなどの生物から身を守るためにも役立ちます。ラッシュガードを持っていない人は、Tシャツなどでも少しは日焼け対策になります。
エアコン対策
バスやフェリー、送迎車など移動中の車内はエアコンが強めに効いていることが多く、濡れた体のままだと体温を奪われやすくなります。乾いた着替えや薄手の羽織りを用意しておくと、移動中も快適に過ごせます。冷えからくる体調不良を防ぐためにも、ちょっとした準備が役立ちます。
水分補給はこまめに
シュノーケリング中は夢中になって水に入っているうちに、気づかないうちに汗をかいて脱水気味になることがあります。気温も高いため、こまめな水分補給がとても大切です。常にペットボトルを持ち歩き、休憩中や移動の合間にしっかり水分を取るよう心がけましょう。スポーツドリンクもおすすめです。
水中の生物には触らない
シュノーケリングで美しい生物に出会うと、思わず手を触れてみたくなるかもしれません。人間が近寄っても怖がらない海洋生物が多く、間近に近づいて観察できるのがモアルボアルの海です。
しかし、海洋生物はデリケートな生き物です。人が触れることは大きなストレスになりますし、触られた生物がびっくりしてどんな行動に出るかわかりません。シュノーケリング中に見つけた生き物たちとは、適度な距離を保つようにしましょう。
モアルボアルでのシュノーケリング口コミ
モアルボアルのシュノーケリング、ツアーも含めて紹介してきました。今までにツアーに参加した人はどんな感想を持っているのか、気になるかもしれませんね。そこで、モアルボアルのシュノーケリングツアーに参加した人たちの口コミをピックアップしてみました。
私は泳げないのでシュノーケリングに不安がありましたが、ライフジャケットも貸してもらえるということで参加してみることにしました。ツアー車の運転手さんも、ガイドさんも、みんな親切で、安心してシュノーケリングを楽しむことができました。
ガイドさんが浮き輪を使ってイワシが見えるスポットまで引っ張って行ってくれました。水中での写真も撮っていただいて、よい思い出になりました。
セブ市から3時間ということで、ちょっと遠いなと躊躇していましたが、行ってよかったです。期待していたウミガメを見ることができて、大感激でした。
しかも、すごく間近に近寄って観察できて、今でも信じられない貴重な体験だったと思います。自力で行くことも検討していましたが、英語にはあまり自信がないので、ツアーをお願いして本当によかったです。
モアルボアルでシュノーケリングを楽しもう!
モアルボアルでのシュノーケリングについて紹介しました。セブ島の中にあるモアルボアルは、セブ市から陸路でアクセス可能です。それでいて、イワシトルネードやウミガメといった珍しい海洋生物に会える町です。
モアルボアルには宿泊施設も多数ありますので、のんびり滞在してシュノーケリングを楽しむこともできますし、セブ市からの日帰りで行くこともできます。移動に時間はかかりますが、イワシトルネードだけでも見に来ていただきたい町です。ぜひ、みなさんのセブ島旅行計画の一部に加えてみてください。